グーグル内部には「苦い砂」が入っている

ラズロ・ボック人事担当上級副社長に聞く

グーグルの人事部門は、いったい何がすごいのか。ラズロ・ボック氏はその奥義を語ってくれた(写真:AP/アフロ)
社員数6万人にまで拡大したグーグルは、成長企業としてのラディカルな文化を保とうと人事制度で多くの工夫を重ねている。その内実を克明に記した『WORK RULES!』を書いた人事担当のラズロ・ボック上級副社長に話を聞いた。2日連続でインタビューの模様をお届けする。

 

――『ワーク・ルールズ!』を読んで最初に感じたのは、「グーグルのことをこんなに書いちゃっていいの?」ということです。書くこと、書かないことをどう線引きしましたか。

「競合他社が全部まねしたらどうするんだ?」

書影をクリックするとアマゾンの販売サイトにジャンプします

実は、ラリー(・ペイジ)も同じことを心配していました。この本を書くことを相談したときに、「そんなにグーグルの秘密を公開してしまって、競合他社が全部まねしたらどうするんだ?」というふうに聞かれたのです。

そのとき、私は2つのことを答えました。まず、1つが「全部をコピーすることは、まずできないだろう」ということを言いました。彼も「それはそのとおりだ」というふうに言ったんです。おそらく、この本を読んだほとんどの企業がどこか一部だけをまねすると思うのです。例えば、採用に問題のあるところはそこだけを。報酬制度に問題を抱えているところは、報酬制度だけをまねする、ということです。

これが2つめになるのですが、企業が少しずつでも、ここに書かれたことをやっていけば、全体としてみて、多くの職場が良いものになっていく。そうしたことに貢献できるのであれば、リスクをとってでもやる価値がある、という話をしました。

次ページ何を書かなかったのか?
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
朴槿恵大統領の罪と罰

韓国検察は朴大統領を同国憲政史上初めて立件した。親友を不当に国政へ介入させた容疑だ。支持率は史上最低の1ケタ、政権はもはや死に体。対日関係は再び不安定化するのか。