グーグルは「マイクロソフト的失敗」を恐れた

もっとも優秀な人を集めた会社が勝つ

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツとグーグル会長のエリック・シュミット(左)は1955年生まれの同い年。グーグルは"マイクロソフト化"を避けるために大組織改革に乗り出した(写真:AP/アフロ)

新しい持ち株会社「アルファベット」の立ち上げによって、グーグルはマイクロソフトにならないように最善を尽くしている。そして、最高経営責任者のラリー・ペイジは、ビル・ゲイツのようにはなりたくないのだ、ということを示唆している。

ゲイツが創立したソフトウェア・スタートアップは、テクノロジー関連の最大手企業に姿を変え、やがて世界中のほとんどすべてのコンピュータ・デスクトップを乗っ取った。その主力製品であるWindowsは、依然として優勢なデスクトップ・オペレーティングシステムである。さらに、Office等の生産性ソフトウェアは、事務職員にとってコンピュータを非常に貴重な存在とし、マイクロソフトはどんどん金を儲け続けた。

もっとも優秀なエンジニアはマイクロソフトを離れた

このキャッシュフローでのおかげで、マイクロソフトは研究部門に資金を提供し、実際の事業とは直接の関係がないプロジェクトを行うもっとも優秀なエンジニアと科学者を雇うことに成功した。

その後、インターネットの波がすべてを飲みこんだ。ビル・ゲイツはマラリアと戦い、世界を救うために出発した。マイクロソフトは、成功した巨大企業として安定した存在へと後退し、世界の頭脳明晰な人材はもはや魅力を感じなくなった。もっとも優秀なコンピュータサイエンスの専門家は、よそで仕事を引き受けるようになっていった。それがグーグルである。

グーグルは、この歴史を知っている。ゆえにマイクロソフトと同じ道を歩むことを恐れている。

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