夏野・ホリエモン、「激烈な報酬格差は当然だ」 「WORK RULES!」刊行記念"働き方"対談

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夏野剛氏(左)と堀江貴文氏(右)が、独自の「ワーク・ルールズ」を発表!
企業が生み出す製品やサービスだけでなく、企業の理念や文化・働き方まで注目されるようになった。節目の今、日本企業はどう変わっていくべきなのか。そのひとつの指針となる書籍が本日、7月31日に発刊される。その書籍とは、グーグル社の人事トップ(上級副社長)であるラズロ・ボック氏が同社の人事労務制度や採用基準、働き方に関する文化、メンタリティに至るまで余すところなく著した『WORK RULES!』。世界20言語・地域で発売予定の、今年のビジネス書の話題作。
同書の刊行を記念して、7月22日にツタヤ トウキョウ ロッポンギで「クリエイティビティを生む、新しい『働き方』」をテーマにしたトークショーが開催された。登壇者は巨大IT企業の研究に取り組む夏野剛氏と、サロンやメルマガの運営など新しい働き方を実践している堀江貴文氏。モデレーターは東洋経済オンライン編集長の山田俊浩。トークショーのリポート、後編!
前編:「夏野・ホリエモン、『東芝問題』をなで斬り!」

世の中の9割はイノベーションが嫌い

7月31日、ついに発売開始! 画像をクリックするとアマゾンのサイトへジャンプします。

山田:『WORK RULES!』は、社員のモチベーションなどが議論の中心ですが、トップのリーダーシップは大事ですよね。

夏野:両方とも大事ですね。社員がモチベートされている状態で、トップがちゃんと号令をかけるという、この2つが伴わないと何もできない。イノベーションは予測できないので、経営者がイノベーションを起こしたいと思っていても計画的には起こせない。経営者ができることは、イノベーションが起こりそうな環境にできるだけ持っていって、あとは従業員がモチベーションを持っていると起きる。モチベーションがないと、自由なルールがあっても、単に悪用されるだけですから。

堀江:そういう組織ってたまに出てきますよね。

夏野:世の中の9割はイノベーションが嫌いでしょう。イノベーションが起こると、自分がやっていることがルーチンワークじゃなくなりますよね。

山田:これは本にも出ていることですが、世の中のチームというのは驚くほど均一であること。その中で大事なのは、どうすれば突出した人材を見つけられるか。私の経験でいくと、自分より優秀な人物を雇う。

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