アップル「13年ぶり減収減益」は意外に深刻だ

再浮上への手はすでに打っているが…

アップル神話は終わってしまったのだろうか? 写真はアップルのロゴ、4月5日チューリヒで撮影(2016年 ロイター/Arnd Wiegmann)

アップルの決算リリースのタイトルには長らく「Apple Reports Record Third Quarter Results」という具合にRecord(最高記録)の文字が入っていた。ところが、4月26日に発表した2016年1-3月期(第2四半期)決算のリリースからは、Recordの文字が消えた。

2016年1月から3月までが含まれる2016年第2四半期決算では、売上高506億ドル(前年同期比13%減)、純利益は105億ドル(同22%減)、希薄化後の1株あたりの利益は1.90ドル(同18%減)だった。

アップルは、2003年以来、13年間もの長きにわたって業績拡大を上げ続けてきた。iPod、iPhone、iPadといった主要な新しい製品カテゴリを大ヒットさせ、特に近年はiPhoneへのシフトを強化することで好業績を叩き出してきたのだが、これにブレーキがかかったかっこうだ。

「iPhone神話の崩壊」ではない

これは「iPhone神話の崩壊」なのだろうか。報道をみると、そうした見方が主流のようだ。しかし、筆者は少し異なる考え方を持っている。減少したとはいえ、約5兆6000億円の売り上げと、約1兆1500億円の純利益を3カ月であげている業績は、依然として巨大であり、「崩壊」というほどの落ち込みではない。

しかも、さらなる投資を行う財務余力があり、これまで行ってこなかった大規模企業買収という選択肢もある。長期にわたった高成長期の終焉は明らかだが、事態を打開するだけの時間(=資金)は十分に有していると見ることができる。

まずはアップルの現状から検証しよう。

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