ナンバー2を軽視する組織はうまくいかない

ヤクルト真中監督が語る、勝つチームの秘訣

2015年セ・リーグ覇者となったヤクルトスワローズの強さの秘訣とは?
就任1年目で、低迷していたヤクルトスワローズをセ・リーグ覇者に導いた真中満監督が明かすビジネスと野球の采配における共通点。それに迫る連載企画「真中流マネジメント」が、エンターテイメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」で掲載されている(第2・4金曜日更新)。執筆するのは元プロ野球・横浜ベイスターズ選手の高森勇旗氏。アルファポリスビジネス編集部とのコラボにより、第3回を東洋経済オンラインでもお届けしよう。

第1回第2回とお話ししてきた通り、勝てるチームを作り上げようとスタートした2015年シーズンの土台作りにおいて、まず私は選手たちの意識改革に乗り出しました。加えてもうひとつ重要だと考えていたのが、コーチ陣の配置です。

コーチ陣の指令はプロ野球チームの要諦

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

コーチとは、監督が描くビジョン、ゴールを選手に浸透させる役割があり、かつ長いシーズンに亘って選手の技術を育成し、精神面でもサポートしていく重要な存在です。ですから、個性的な選手たちをまとめあげ、チームが一体となって組織として戦っていくためにも、コーチ陣の指令はとても大切なポイントだと考えていたんです。

真中満●1971年栃木県大田原市出身、宇都宮学園高等学校を経て日本大学卒業後1992年にドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。2001年は打率3割を超え、リーグ優勝、日本一に貢献。2008年現役引退後、2015年東京ヤクルトスワローズ監督就任1年目にして2年連続最下位だったチームをセ・リーグ優勝に導く。

中でも私が最も重要視していたポジションは、ヘッドコーチでした。一般的な組織でいうNo.2といったところでしょうか。就任時、球団との話し合いの結果として、ヘッドコーチには三木肇コーチを任命しました。彼はいまやこのチームにとってなくてはならない存在になってくれています。

彼とは、現役時代からプライベートも非常に仲がよく、よく飲みに行っていました。しかし、実は当時は野球の話を一切しなかったんですね。お互い現役を引退し、二軍の監督とコーチとして再び同じチームで仕事をするようになって、はじめて彼の面白い野球観に惹かれ、一緒にチーム作りをしたいと思うようになったんです。

「内野が前進守備をするとき、全員が前進する必要はない。ショートだけは下げよう」

「外野も、全体を一気に動かすのではなく、カウントごとでもそれぞれの守備位置を変えた方がいい」

といったように、野球界では当たり前とされてきたセオリーを疑い、彼が自分の考えを提案してきます。二軍時代から、こういった効果的な提案を多くしてくれていました。

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