スマホ断ちで｢人に見せるための旅｣は卒業!? ｢1日つぶやき50本｣のSNS中毒者が“断食"

旅の途中でも気付かないうちに使っているスマホとSNSから少し離れてみようと､通信環境なしの旅に出てみた(写真：Graphs / PIXTA)

人から「1日中、列車に乗っているというが、その間何をしているのか」と尋ねられる。同好の士ならば、このような質問をされたことが少なからずあるだろう。

私は決まって「景色を見たり、ぼんやりしたり、寝たりしている」と答える。しかし、完全に忘れていることがある。いや「している」とは意識していないのだ。スマートフォンいじり。そしてSNSへの投稿、閲覧。特に「ツイッター」は1日の投稿数が50本という日はざらにある。結構な時間を費やしているはずなのに、「行動」としては意識されていないのかもしれない。

初めて1人で遠くに行ったときからすでに携帯電話を携えており、通信環境のない旅を経験したことが私はない。そこで、この度、「スマホを捨てよ、旅に出よう」を敢行することにした。

まず可能な限り、スマートフォンとの決別、つまり通信環境の断絶を図るべく、周囲の人に旅の趣旨を説明しておいた。特に最近「LINEというアプリは素晴らしいもののようだ」と気がつき始めた両親に対しては、私から返信がなくても心配しないでほしいとお願いした。

スマホがないと準備も大変… 

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今回の旅の目的地は愛知県にした。なぜかというと、このところ松永製菓の「しるこサンド」にお熱をあげており、しるこサンド食べ放題の店が、愛知県小牧市にあると聞いたからである。食べ放題の店「あんびすきゅい」は、名鉄の岩倉駅から名鉄バスで10分ほどのところにあるということ、バスは1時間に1本程度あるということを調べた。

普段であればそこで準備は完了する。あとはスマートフォンで詳細な時刻を確認すればいいからだ。しかし、今回はそれができない。行きのバスの時刻表、帰りのバスの時刻表、バス停からあんびすきゅいまでの地図をプリントアウトした。

また、普段ずぼらな旅を敢行しているため、「今日はどこに泊まろうか」と、旅が始まってから考えることも多い。宿泊予約アプリのお陰である。今回は事前に宿泊の予約をいれ、宿までの地図をプリントアウトした。いつも以上に準備に時間がかかる。