みなさま、こんにちは。犬猫写真家の新美敬子です。世界を旅して街角で出会った犬や猫と人との暮らしを撮り続けて25年以上たちます。犬も猫も大好きですが、どちらかというと猫の写真を撮ることが多く、自宅でも5匹の猫を飼っています。
私たち現代人は時間や仕事に追われ、とてもあわただしく生きていますが、猫の生活は真逆です。の~んびりして、好きなことしかしない。まわりなどほとんど気にせず、とことんマイペース。猫の姿を見ていると「ああ、こういう生き方をしたいなぁ」と学ぶことがたくさんあります。
このシリーズでは私が25年の経験で、猫から学んだ人生のワザや楽しみ方を、みなさまにお伝えしていきたいと思います。
第3回目は「猫に学びたい!『失敗からすぐ立ち直る』技術」。人間生きていればいろいろなことがあります。人から嫌なことを言われたり、不運としか思えないような出来事があったり……。人生はある意味、「失敗」の連続ですよね。
そこで大事なことは「いかに早く立ち直るか」ということ。モノを言うのは猫に学んだ「極意」です。
みなさんは、何かに「失敗」したり「嫌なこと」があったとき、すぐに立ち直れるほうですか? 私は立ち直れません(笑)。お勤めをしているときは特にそうでした。仕事で嫌なことがあると、いつまでも引きずり、夜も寝付けないほどでした。
でも猫を見ていてハッと気づいたのです。猫たちの「立ち直り術」がハンパじゃないってことに……。
猫たちの「立ち直り術」
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大きな犬に追いかけられたことなんて、あくびして忘れる
(マルタ・ゴゾ島にて。撮影:新美敬子)
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店の中にネズミがいる! 集中すれば、頭の中は空っぽ
(ギリシャ・カリムノス島にて。撮影:新美敬子)
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歩きながらでも、ストレスを感じたら、即グルーミング
(宮城県・田代島にて。撮影:新美敬子)
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朝、身だしなみを整えるのも、1日を楽しく送るため
(マルタ・マルタ島にて。撮影:新美敬子)
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寝坊して、朝のご飯に遅れた。やぶれかぶれで寝転がる
(ポルトガル・エヴォラにて。撮影:新美敬子)
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高いところに登り、見下ろせば、心が落ち着いてくる
(東京都・豊島区にて。撮影:新美敬子)
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「猫流シャドー・ボクシングだよ。盆踊りじゃないよ」
(宮城県・石巻市にて。撮影:新美敬子)
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シエスタのあとノビをすれば、嫌な記憶は初期化される
(ギリシャ・コス島にて。撮影:新美敬子)
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些細なうさなら、細かく爪を研げば忘れられる
(スイス・ブランジャンにて。撮影:新美敬子)
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「ペット・グラスを食べると、もやもやがすっきりするよ」
(東京都・豊島区にて。撮影:新美敬子)
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狩りに失敗した。小石を獲物に見立てて再チャレンジ
(宮城県・田代島にて。撮影:新美敬子)
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不安定な場所で寝返りを打つのが、オレさま流修行
(マルタ・マルタ島にて。撮影:新美敬子)
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失敗してしまったら裏庭へ。虫を見つけ、夢中になれた
(スロベニア・イゾラにて。撮影:新美敬子)
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大嫌いな「だっこ」をされ、我慢した。自分をほめたい
(ギリシャ・カリムノス島にて。撮影:新美敬子)
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一番の気分転換は、散歩、あるいはパトロール
(ドイツ・フランクフルト郊外にて。撮影:新美敬子)
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猫にだって嫌なことはあります。大好きなおやつを別の猫にとられたり、友猫と一緒にセミを追いかけたが、友猫だけがセミをゲットしたり……。
でもそんなときも、次の瞬間にはすっかり立ち直って昼寝を始めたり、あくびをして耳を掻いたりしています。さすがの一言。でもその様子を見ていて気づいたのです! 猫たちが嫌なことを忘れるために、ある「行動」「儀式」を行っていることを。「これ」があるから、猫たちは嫌なことから瞬間的に立ち直れるのです。
今回は、猫に学びたい「すぐ立ち直る」極意を6つ紹介しましょう!
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