「つまらない挨拶」から卒業するための3法則

日本にもいる「スピーチ上手な社長」に学ぼう

伊藤忠商事の岡藤社長の入社式のあいさつは「生きたあいさつ」の参考となる(撮影:今井康一)

卒園、卒業、入学、入社。3月と4月は新たな門出の季節だ。どういったはなむけやお祝いの言葉をおくろうか、と頭を悩ませる読者の方もいらっしゃることだろう。さらには、結婚式の祝辞や職場での朝礼のスピーチなどなど、人前で、ちょっとした「スピーチ」をする機会は案外、少なくない。今回は、そんな皆さんへの「必殺! スピーチパワーアップ術」をご紹介しよう。

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皆さんの中で「これは忘れられない」という、記憶に残るスピーチはあるだろうか。きっと、人生で数限りなく聞いたであろう、祝辞や来賓あいさつ、そして訓示。筆者も、人生で何百というスピーチを聞いてきたが、後にも先にも覚えているのは、読売新聞社の入社式で聞いたナベツネこと渡邊恒雄氏のとんでもないあいさつぐらいだ。たいていのスピーチが、右の耳に入って左の耳に抜けていき、心にはほぼ何も残らない。味のないうどんをすすったようなものだ。

つまらない「あいさつ」の典型とは?

たとえば、日本の入社式のトップのあいさつ。これがまた、超ド級につまらない。大体、こんなパターンである。

皆さん、入社おめでとうございます。皆さんをお迎えできて大変うれしく思います。新しい人生を始めるにあたって、喜びや不安などさまざまな思いをお持ちでしょう。
さて、昨今の日本(世界)経済は……(ここから、経営環境・経済・政情などについて解説。「グローバル」、「不透明」「進化」「変化」とかという言葉が頻発する)
その中で、弊社は……(会社の経営理念、沿革、経営計画など)
皆さんには3つのことをお伝えしたいと思います。……(心構えや日頃の仕事への姿勢、期待する行動など)
皆さん、頑張ってください。
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