01. 通信販売とは小売業の一種で店舗ではなくメディアを利用して商品を展示し通信手段で受注・販売する方法
通販の誕生は19世紀後半の米国
02. 通販の誕生は19世紀後半の米国で、地方の農民たちを対象としたカタログ販売といわれている
03. その元祖とされるのが、1886年当時米国・ミネソタ州の駅員だったリチャード・ウォーレン・シアーズ
04. 19世紀末~20世紀初頭、農業中心だった米国には広大な大地に多くの農民が暮らしていた
05. 鉄道や郵便網は徐々に広がっていたが主な移動手段は馬や馬車で、人々は都市部に出るのも手間だった
06. 容易に都市部に出られない人々は、個人商店や行商人から通常より高い値段で商品を購入するしかなかった
07. そこに着目したシアーズは売れ残りの腕時計を安く買い取ると、通販で安く販売する商売をスタートさせる
08. 時計商アルヴァ・C・ローバックも加わり、1893年にはイリノイ州シカゴに「シアーズ・ローバック」を設立
09. 消費者にカタログを郵送し、一括で仕入れることによって、安価に商品を提供するダイレクトマーケティングを推し進める
10. 初期のカタログには目立つ宣伝文句のみならず、〈満足していただけなければ返金いたします〉と明記
11. 〈満足保証〉とも呼ばれるシアーズの良心的で誠実な姿勢が人気を集め、このサービスは後年まで続いた
12. シアーズのカタログは〈消費者の聖書〉とまで呼ばれ、米国中に大量のカタログが頒布された
13. 農村では子どもの絵本や学習帳の代用品として、はてはトイレットペーパーの代わりにも親しまれたという
14. 1908年以降、シアーズは10万棟以上出荷された組み立て式住宅や自社ブランド自動車もカタログ販売する
15. 1925年にはインディアナ州エバンズビルにデパートを開店し、初めて店舗を構えた
16. 1986年には100周年を迎えたが、1993年には大判の総合カタログの発行を停止し、1998年にショッピングサイトを開設
17. 主流はシアーズ伝統のカタログ販売からウェブへと移り、2000年にはついにカタログ販売を終了した
18. 日本で最初に通販が行われたのは1876年。農学者でキリスト教信者でもあった津田仙の手による
19. 津田塾大学の創設者・津田梅子の父でもある仙は1876年東京・麻布に「学農社」を設立
20. 学農社は農産物の栽培・販売・輸入をはじめ農業関連の書籍や雑誌の販売などを事業としていた
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