仮想現実は「テレビ」の視聴体験を変える!

生放送の実現はそこまできている

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2016年はバーチャルリアリティ(VR、仮想現実)技術のブレイクスルーが起こる年になりそうだ。専門家によると、この技術はゲームのプラットフォームから、生のコンテンツを疑似体験するための新たなツールへと進化し始めている。

動画の冒頭で流れているのは、VRを体感できるヘッドセット「オキュラスリフト」向けに制作されたゲーム「ヴァルキリー」のデモ映像だ。しかし、2次元化されているため、3次元版であるこのゲームや対応しているハードウエアを十分に評価することはできない。まさにこれが、VRが抱える本質的な問題なのだ。

米国のVR関連企業クラッシュ・テクノロジーズのJP・ナウシーフ会長は「現在の端末は(表示が2次元の)スマートフォンやタブレットが一般的だが、将来は没入型である先進的なVR技術を通じて、世界中の人々をつなげたい」と意欲を示す。

VRには米国のグーグルやフェイスブック、韓国サムスンなどの巨大企業だけでなく、数多くの会社が多額の投資を行っており、安くて洗練されたヘッドセットが毎年発売されている。

CNETネットワークスなどのテクノロジー企業を設立した起業家、ホールジー・マイナー氏は、VR技術の発展はコンテンツ主導でなされるべきであり、「VRにとって最大のチャンスはテレビにある」と主張する。

ただ、マイナー氏によると、生放送のような配信実現に向けた技術的なハードルはまだまだ高い。生のスポーツイベントやコンサートをVRとして体験できるよう設計されたデバイス「クオンタムリープVRシステム」は、搭載されたハイビジョンカメラ16台をすべて同時に回して50ギガバイトもの膨大なデータを記録。その中から完璧な360度映像を制作してインターネット経由で送信しなければならないのだ。

マイナー氏は、ネットが新聞に取って代わりつつあるような変化を、VRがテレビにもたらすと予測。2016年に関連装置がどの程度売れるかが、将来の市場動向を占う試金石になると述べている。

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