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アニメ界の異才・湯浅政明氏が抱く切実な危機感

湯浅政明氏が監督のアニメーション映画『犬王』(5月28日全国ロードショー)は、室町時代の能楽師と琵琶法師の友情がテーマだ(撮影:今井康一)この記事の画像を見る(5枚)
室町時代の能楽興行を、ロックフェスのように描いた演出が見物 ©2021 “INU-OH” Film Partners
父からの呪いにより、異形で生まれた主人公・犬王 ©2021 “INU-OH” Film Partners
盲目の琵琶法師で、犬王とともにスターダムを駆け上がる友魚 ©2021 “INU-OH” Film Partners
湯浅政明(ゆあさ・まさあき)/1965年生まれ。九州産業大学芸術学部美術学科を卒業後、老舗アニメスタジオの亜細亜堂に入社。アニメーターとして「キテレツ大百科」「ちびまる子ちゃん」などに参加し、映画『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』(1992年)ではミュージカル・パートの演出を担当。その後はフリーとなり、映画『クレヨンしんちゃん』シリーズでは作画のみならず設定デザイ ンなども担当。2004年に『マインド・ゲーム』で長編監督デビュー。その後「四畳半神話大系」(2010年)、「ピンポン THE ANIMATION」 (2014年)などのTVシリーズを監督。2013年にアニメーション制作会社サイエンスSARUを立ち上げ、劇場長編『夜は短し歩けよ乙女』(2017年)や『夜明け告げるルーのうた』(2017年)、TVシリーズ「映像研には手を出すな!」(2020年)などの監督作品を発表。Netflixオリジナルアニメシリーズの「DEVILMAN crybaby」(2018年)や、「日本沈没 2020」(2020年)も手がけた(撮影:今井康一)
日本の伝統芸能の1つ、能楽。それがまだ「猿楽能」と呼ばれていた南北朝〜室町時代を舞台にしたアニメー…