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不安に強い人は「孤独」を飼い慣らしている 「孤独」と「寂しい」はまったく別のことだ

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  • 枡野 俊明 「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶
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比較の対象になるのは特定の相手だけではありません。情報過多の現代においては、比較の対象もさまざまとなります。世代の平均年収であったり、流行の必携アイテムであったり、その手の情報に触れるとつい自分と比較してしまうでしょうが、自己の確立のためには、それらは無意味です。情報に振り回されてはいけません。

寝る前の30分間、静かな時間をもつ

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孤独の大切さが理解できても、他者との比較を断ち切るのは容易ではないかもしれません。心の有り様を、意識的に現在とは違う状態にするためには、それなりのトレーニングが必要であるということも、一面では真実です。そこで、本稿の最後に、本来の自己に出会う具体的な方法をご紹介しましょう。

それは、寝る前の30分間、静かな時間をもつことです。本来は、坐禅をして穏やかな心、研ぎ澄まされた心に整えるのがいちばんですが、坐禅の心得がないという人は、自分が本当に心地よいと感じることをして、30分間、静かに過ごしてみてください。静かな曲調の音楽を聴くのもいいですし、心を落ち着けてくれるアロマを焚くのもいいでしょう。

経過していく時間に、「ああ、なんだか心地よいなあ」と身を任せることが大事です。そんな時間は坐禅にも似て、心を整えてくれることでしょう。そして、30分間の最後の5分(あるいは10分)を、自分を見つめる時間にあてるのです。その日の仕事や人間関係でストレスを感じていたとしても、静かな時間を過ごすことで、そこから意識は離れます。また、リラックスした状態になることで、集中力が高まっていますから、短い時間でも自分をしっかり見つめることができます。

孤独と寂しさは違うことを知り、自分をしっかり見つめることを日課にすれば、ほどなくして人間関係の悩みとは無縁の、強い自分になっていることでしょう。

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