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キーエンス「2000万円営業マン」を育てる極意 キーエンスメソッド生かし、OB起業家も誕生

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  • 伊藤 歩 金融ジャーナリスト
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岡林氏が考え出したのは、無店舗型の出張サービスだった。オフィスやホームパーティーに若手すし職人が出張し、参加者を楽しませるパフォーマンスで正統派の江戸前ずしを提供する。

無口で気難しい職人がお店で、厳かかつ一方的にすしを提供する伝統的スタイルとは対極的なスタイルである。無店舗なので賃料などの固定費は発生せず、ホールスタッフも不要。完全受注型なので食材ロスも発生しない。コストを最小限に抑え、独自の提供スタイルで付加価値を付けた。

キーエンスが戒める「化石」の意味

今年4月に法人化し、累計の利用者はすでに2000人を超えた。現在は「世界に向け発信する方法を思案中」(岡林氏)だという。

キーエンスの本社内には、至る所に化石が置かれている。それは、「経営をとりまく環境の変化に対応できない者は確実に滅びる」ことを戒めるためだ。

やみくもな電話セールスや顧客訪問を否定し、気合いや気持ちとも無縁。世の「売れる営業」がやっていることは、実はキーエンスメソッドそのものなのかもしれないが、個性を必要とせず、営業担当者に自由度がほぼないことに耐えられる人は、決して多くはないだろう。

他社がキーエンスメソッドをまねようとしても、この方法に耐えられるタイプの従業員だけで構成されていなければ、おそらく難しいだろう。その意味で、キーエンスの営業は比類なき最強集団といえるだろう。

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