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あなたの「退職金」は銀行に狙われている 50歳から少しでもおカネを増やす方法

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  • 中野 晴啓 なかのアセットマネジメント社長
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瞬間的に、ちょっとしたおカネ持ちの気分になるのだろう。豪華客船の旅とか、豪華列車の旅に出たがる人が、結構多い。

でも、それらは自分の人生における体験が増えるからまだいい。いや、決して手放しではほめられないが、まだマシだ。問題は、経験も何も増えないまま、お勉強代だけを払わせる「悪魔」が、あなたの退職金を狙っていることだ。

預金を投資信託に乗り換えさせる「支店長マニュアル」

その悪魔とは、銀行のことである。

銀行は、あなたの口座にいくら退職金が振り込まれたのかを知っている。それを預金のままにしていても、銀行にとってはほとんど何のトクにもならない。

特にマイナス金利になってからは、銀行としては出来るだけ預金を減らしたいと考えている。だから、銀行はその預金を、投資信託などの運用商品に乗り換えさせようと画策している。

仮に1000万円でも投資信託に乗り換えさせることができたらどうなるか。販売手数料が3%として30万円の手数料が入り、かつ代行手数料が年0.7%だったら、7万円がチャリンチャリンと銀行の収益として入ってくる。非常にうまみのあるビジネスなのだ。

さて、定年を迎えてしばらくすると、退職金が振り込まれた銀行から電話が入る。

「支店長が是非ともご挨拶をと申しておりますので、近くにお立ちよりの際は是非当店にお越しください」。

で、実際に支店を訪ねると、応接室に通され、上客にしか出さないような玉露のお茶が置かれ、しばしの歓談となるが、この段階では、支店長から退職金の運用方法などについて切り出してくることはない。支店長は、あなたの現役時代の自慢話を、「うん、うん」と頷いて熱心に聞いてくれる。

ある銀行の支店長マニュアルには、「退職されたお客様の話には、きちんと耳を傾けること」とある。正直、銀行の支店長は、退職した人の話に時間をかけて付き合うほど暇人ではない。それでもじっくり話を聞いてくれるのは、別の目的があるからだ。

その支店長マニュアルによると、「面談した後、数日を置いて同じお客様の自宅を訪問すること」とある。

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【支店長はどんな甘い言葉をささやくのか?】

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