地方創生を実現
2つの光王国・徳島
LEDと光ブロードバンド環境を活かした「とくしま回帰」
【LED関連企業のプレゼンテーション】
徳島から「3つ目の光」を!!
レーザーシステム社の取り組み
レーザーシステムは2004年に札幌市で創業、レーザー加工装置の開発製造販売を中心に事業を展開する従業員50人ほどのベンチャー企業。レーザーによる微細加工をコア技術として、LED基板のサファイア加工、プリント基板加工の技術ソリューションを提供している。同社は13年7月、徳島県阿南市に約400平方㍍のクリーンルームを含む延べ床面積1430平方㍍の徳島事業所を建てた。同県出身の土内彰氏は、徳島に立地した理由について、国内の半導体メーカーなどの顧客が多い関西圏への車でのアクセスが優れていること、徳島阿波おどり空港から羽田空港など、空の便も充実していること、先端を行くLEDバレイ構想の存在、県や市の支援体制充実などを列挙。「光ブロードバンド環境や高速道路網整備により大都市との距離はあまり感じられません。LED、光ブロードバンドに続く、徳島の3つ目の光と呼ばれるようにレーザー加工の事業を発展させていきたい」と語った。
【4K関連企業の講演】
日本初、光回線利用の4Kサービスについて
テレビもスマホと同時に進化する
徳島県で生まれ育った板東浩二氏は、徳島発で世界に広まったLED、徳島に構築された全国トップクラスの光回線インフラを取り上げて「新しいことをやるなら徳島で」とアピールした。NTTぷららは、インターネット接続や映像配信「ひかりTV」など、光ブロードバンドを活用したサービスを提供、計600万ユーザーを抱える。ひかりTVは、サービスコンテンツ高度化の一環で、2014年10月から日本初の4K(フルハイビジョンの4倍の高画質)商用サービスのビデオオンデマンドを始めた。テレビ局らと4K番組を共同制作するなど提供作品を拡充する。さらに、15年12月には、4KのIP放送も開始し、映像以外にも、ゲーム、カラオケ、ショッピング、ミュージックなどコンテンツを多様化する。板東氏は「テレビを光回線につなげば、双方向通信で多彩なサービスが使えるようになります。携帯電話がスマートフォンになったように、テレビをスマートTVに進化させたい」と未来を見据えた。