主催/徳島県、公益財団法人とくしま産業振興機構
後援/一般財団法人日本立地センター、日本政策投資銀行四国支店、
四国経済産業局
協力/東洋経済新報社

【開会あいさつ・プレゼンテーション】
徳島県の立地環境について
飯泉 嘉門 知事
2015年春の徳島自動車道の鳴門・徳島間開通、徳島阿波おどり空港最寄りの松茂スマートIC開設をはじめ、陸・海・空を結んだ交通網整備が進む徳島県は今、LED、光ブロードバンドの「2つの光王国」として売り出し中だ。世界的LEDメーカーを核にした「LEDバレイ徳島」は、構想10年で関連132社を集積した。光ブロードバンドは、東京の10倍以上(実測値)という高速のインターネット環境を生かし、高精細映像4K技術を推進。災害時の事業継続計画(BCP)やテレワークを実現するサテライトオフィスの展開にもつながり、12年以後、ICT企業など31社が中山間地域を中心として県内に進出してきた。県では、県内製品を率先購入する「お試し発注」のほか、補助金、税制優遇、徳島大などと連携した人材育成など多彩な支援を提供。飯泉知事は「東京一極集中から地方・徳島回帰をしてもらうため、『VS東京』、『知恵は地方にあり』を掲げている。地方創生モデルを発信したい」と訴えた。
【徳島県内企業のプレゼンテーション】
地域内連携による
新商品・新技術の創出
代表取締役社長
三木 康弘 氏
和紙をすく技術を原点に、ろ材や水処理膜の支持体などを手掛ける阿波製紙の三木康弘氏は「さまざまな方と協力しながら新たな事業のヒントを探ってきた」という社史を振り返った。同社は1916年に機械すき和紙メーカーとして創業。戦後は、機能紙、不織布製造で成長した。その転機には「徳島に立地していたことで得られた情報」があったという。国内トップシェアの自動車用フィルターは、昭和30年代に県内のバス事業者から土ぼこりによるエンジン不良対策を相談されたのを機に開発。最近では、徳島のLED関連企業から、熱対策が必要なLEDの照明の放熱フィン軽量化という求めに応じた熱伝導用炭素複合材を開発。複雑な形に成型できる炭素繊維強化プラスチック開発でも注目される。三木氏は「コンパクトな県なので、大学、企業、行政一体で研究開発に取り組みやすい。また、チャレンジ精神を持った中小企業も多いのも特徴です。共に世界のオンリーワン、地方創生を目指しましょう」と呼びかけた。
【徳島県内企業のプレゼンテーション】
神山サテライト
オフィス・プロジェクト
えんがわ代表取締役
神山神領代表取締役
隅田 徹 氏
光回線が整備された徳島県の中央部・神山町には計12社がサテライトオフィスを置く。そのうちの一つで、デジタル映像関連事業を展開する隅田徹氏は「通販も翌日配送され、情報のタイムラグもありません。東京でできる仕事のほとんどは神山でも可能」と言い切る。同社は、ほぼすべてのスタッフが東京と神山どちらの職場も選択でき、従業員約100人の2割が神山で働く。地方のサテライトオフィス効果として、隅田氏は、東京や大阪から徳島勤務を希望する応募者が多いことを挙げ「UターンやIターンを志向する経験豊富な専門人材獲得の有効な手段」と強調した。また、生産性は、マネジメントやクリエーティブ業務領域で、神山の方が優位と指摘。「地域や人とのかかわり、豊かな食、リラックスできる環境は、考えることが重要な付加価値の高い仕事に適していると思います」と述べた。また、神山での仕事環境を体験できる宿泊施設「WEEK神山」も紹介。地域を包む心地よさを体験するよう呼びかけた。
【LED関連企業のプレゼンテーション】
徳島から「3つ目の光」を!!
レーザーシステム社の取り組み
代表取締役社長
土内 彰 氏
レーザーシステムは2004年に札幌市で創業、レーザー加工装置の開発製造販売を中心に事業を展開する従業員50人ほどのベンチャー企業。レーザーによる微細加工をコア技術として、LED基板のサファイア加工、プリント基板加工の技術ソリューションを提供している。同社は13年7月、徳島県阿南市に約400平方㍍のクリーンルームを含む延べ床面積1430平方㍍の徳島事業所を建てた。同県出身の土内彰氏は、徳島に立地した理由について、国内の半導体メーカーなどの顧客が多い関西圏への車でのアクセスが優れていること、徳島阿波おどり空港から羽田空港など、空の便も充実していること、先端を行くLEDバレイ構想の存在、県や市の支援体制充実などを列挙。「光ブロードバンド環境や高速道路網整備により大都市との距離はあまり感じられません。LED、光ブロードバンドに続く、徳島の3つ目の光と呼ばれるようにレーザー加工の事業を発展させていきたい」と語った。
【4K関連企業の講演】
日本初、光回線利用の4Kサービスについて
テレビもスマホと同時に進化する
代表取締役社長
板東 浩二 氏
徳島県で生まれ育った板東浩二氏は、徳島発で世界に広まったLED、徳島に構築された全国トップクラスの光回線インフラを取り上げて「新しいことをやるなら徳島で」とアピールした。NTTぷららは、インターネット接続や映像配信「ひかりTV」など、光ブロードバンドを活用したサービスを提供、計600万ユーザーを抱える。ひかりTVは、サービスコンテンツ高度化の一環で、2014年10月から日本初の4K(フルハイビジョンの4倍の高画質)商用サービスのビデオオンデマンドを始めた。テレビ局らと4K番組を共同制作するなど提供作品を拡充する。さらに、15年12月には、4KのIP放送も開始し、映像以外にも、ゲーム、カラオケ、ショッピング、ミュージックなどコンテンツを多様化する。板東氏は「テレビを光回線につなげば、双方向通信で多彩なサービスが使えるようになります。携帯電話がスマートフォンになったように、テレビをスマートTVに進化させたい」と未来を見据えた。