有料会員登録
ライフ #日本野球の今そこにある危機

プロ野球は史上最多の観客動員なのに、子どもの"野球離れ"が止まらない…古田敦也氏らが語った「日本野球の危機」

9分で読める
左から荒木重雄氏、荒木恵司桐生市長、古田氏、梅原氏、トクサン氏(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

古田氏は、プロ野球の観客動員はこの20年で大きく増え、エンターテインメントとして野球を見る人が増えたとしたが、一方で、選手はいつか競技を辞めるため、競技期間中に高い熱量で目標に向かう経験を人生に生かせるよう、指導者が野球の価値を伝えるべきだと説明した。古田氏が主宰するYouTubeでは技術を映像化して蓄積し、選手だけでなく指導者教育に役立てたいとして、野球経験のない人でも学んで指導者になれる環境をつくりたいと意気込みを語った。

(写真:筆者撮影)

指導者、連携、次世代への継承

トクサン氏は、草野球を始める大学野球経験者や女子野球の参加者が増えていると述べ、従来の過度な上下関係、根拠のない練習、過剰な指導などによって野球から離れた人が戻れる環境をつくってきたと説明した。今後、子どもたちが親世代になった際に、野球を子どもに経験させたいと思える大人を増やすことを目指すとした。また、会場の若い世代に対し、将来の野球界を担う責任を引き継ぎ、自身や次世代のために野球をより良いものにしてほしいと呼びかけた。

梅原氏は、球心会として、王選手や大谷選手を超える選手が生まれるように、環境整備や指導者育成・教育などのテーマを含めて、50年後、100年後につながることを意識して取り組む意欲を示した。

左からトクサン氏、梅原氏、古田氏、荒木恵司桐生市長、荒木重雄氏(写真:筆者撮影)

中身の濃いシンポジウム後の囲み取材で、報道陣からは「コミッショナーになる気はないですか?」と質問が飛んだ。古田氏は「お手柔らかに願います」と返し、笑いが起こっていた。

こうした議論を、首都東京ではなく、桐生市から発信することに大きな意義があると思う。

プロ野球は巨大な人気スポーツになっている一方で、日本野球は様々な課題を抱えている。改革の機運が桐生市など地方から澎湃(ほうはい)として湧き起ればよいのではないか。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数