親戚の女性は、いきなり全部を片付けようとはしないことが大切だと考えている。まずは、賞味期限の切れた食品を一緒に捨てるような、小さなところから始める。そのうえで、保険の書類など大事なモノは1カ所にまとめてもらい、会うたびに、そこにあるものが最新になっているかを確かめる。
「亡くなったのが本当に突然だったので、何も用意できず、聞く暇もありませんでした。それが本当に大変だったので、“どこかのタイミングで”と思っていたら遅いんだなと思いました」(親戚の女性)
最悪、片付けまではしなくていい
二見氏も、生前整理は残される親族への思いやりだと考えている。
「最悪、片付けまではしなくていいんです。書類がどこにあるのか、どの通帳を使っているのか、どの生命保険に入っているのか。それをノートでもLINEでもいいので、残しておいてもらえればと思います」(二見氏)
姪が叔母から聞いていたのは、“貴重品の類いは上の階にある”ということだった。ところが、貴重品の一部は1階から出てきた。叔母が最近になって保管場所を変えていたことを、姪は知らなかったのだ。
伝えるのは、もう少し先でいい――。
そう考えているうちに、その日は来てしまう。叔母のように伝えていたとしても、置き場所が変わればそれも意味がなくなってしまう。大事なことを家族に伝えるのは、一度きりでは終わらない。こまめに連絡をとっておくことが大切なのだ。


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