宿の名前「サザンクロス」だが、実はこれも絵奈さんの推しジェンヌ、水美舞斗さんゆかりの言葉だ。
絵奈「水美さんが主演した『Senhor CRUZEIRO(セニョール クルゼイロ)! -南十字に愛された男-』(作・演出/稲葉太地)という作品があって、南十字星は水美ファンにとって、とても大切な星座なんです。南十字星にちなんで宿の名前をサザンクロスにしました」
『Senhor CRUZEIRO(セニョール クルゼイロ)! -南十字に愛された男-』は、2018年に宝塚歌劇団・花組によって初演された水美舞斗さんの主演作品。「南十字星(クルゼイロ)」の名を持つ主人公の刹那的な生きざまを描いたストーリー仕立てのダンシング・ファンタジーである。サザンクロスは、水美さんの活躍とともに歩む宿といっても大げさではないのだ。
コンセプトは「宝塚歌劇を愛する女性が泊まれる宿」
サザンクロスのコンセプトは「宝塚歌劇を愛する女性が泊まれる宿」。宿泊できるのは女性のみ。SNSを経由してLINE で予約を入れるシステムとなっている。住宅宿泊事業法にのっとり営業日は年間180日以内。さらに宝塚大劇場の公演に合わせて開業日スケジュールを組むことから、宿泊客もおのずと熱烈な「ヅカ(宝塚歌劇)ファン」ばかりとなる。
間取りは1階に一人用の個室が1室と、2段ベッド3台で6人が泊まれるドミトリーの2種類がある。宿泊者専用のトイレとシャワーも設置されている。
2階はサロンの役目を果たす多目的ルーム。この部屋で、初めて顔を合わせるヅカファン同士でも会話がはずんだり仲よくなったりするのがサザンクロスの醍醐味(だいごみ)である。
絵奈さんは宿泊客と共通の話題がもてるよう「宝塚大劇場でのすべての公演を一度は観劇している」というから恐れ入る。
絵奈「うちは『好きなものでつながれる』を大切にしたい宿です。私がタカラジェンヌや公演の内容を知らないと、お客さまががっかりしちゃうから、全組の公演を最低1回は必ずちゃんと観ています。やっぱり全部おもしろいですよ。観たあと、自分の心がきれいになって、前向きになっているのを感じますね」

