既存のアパレル事業を育成しながら、元AKB48・小嶋陽菜氏が手がける女性向けブランドのheart relation社を買収するなど、事業規模を拡大。直近の27年3月期第1四半期は売上高・純利益ともに過去最高を更新した。
――M&Aも駆使してグループ全体のブランド数は35まで拡大しましたが、かつては「70ブランド」を目標にしていました。
上場した当初は新しいブランドをどんどん作る段階だったが、今は伸びているブランドにしっかり投資して伸ばす戦略に変えている。その背景としてまず、アパレル業界では新ブランドを作りづらくなっている。
以前はインスタグラムで発信すれば、毎日ありえないくらいの勢いでフォロワーが増え、そうした大きな波に乗りながら新しいブランドを立ち上げてインパクトを生み出せた。それが今は、SNSでどれだけ作り込んで投稿しても波が起こりづらい。X(旧Twitter)のアルゴリズム変更なども影響しているかもしれない。
もう1つの転換点が、「9090」など主力ブランドの台湾への出店だった。“非言語”のファッションには言葉の壁がない。台湾の消費者が日本に来たときにも買ってくれている。グローバル、少なくともアジアのマーケットを取れるため、僕らが当初想定していた1ブランドの売上高10億円から、インバウンド(訪日客)を含めて50億円まで目指せるのではないかと考えるようになった。
会社の思想として新しいブランドを生み出し続けることも大切だが、合理的に、既存ブランドに伸びしろがあるならばもっと伸ばそうということだ。
――今後はM&Aも、規模拡大以外が目的になってくる?
この記事は有料会員限定です
残り 1631文字

