「障害を強みに発信して、世界中を飛び回る彼の姿がかっこよく見えて。そこから、僕にできることは何だろうと考えたんです」
変化が必要だと思っていた。けれど、車椅子ユーザーの彼の話を聞き、「大きく変化させるよりも、いま自分がやっていることをパズルのようにつなげられないか」と発想を変えた。
「僕はDJをやっている。介護もやっている。これを合体させてやってみようと、その時思ったんですよね」
そこから、大滝さんの構想が始まった。
クリスマス会の出し物から始まった「介護施設でディスコ」
介護とDJをつなげるなら、施設で音楽イベントをやってみるのはどうだろうか。自分の職場なら企画が通るかもしれない。ちょうど季節はクリスマス。クリスマス会の出し物として提案してみよう、と考えを広げていく。
ただ、自分1人でDJをやるのは少し気恥ずかしかった。クラブのように盛り上げるにはどうしたらいいかと考え、たどり着いたのが映像演出だ。利用者が暮らしていた地元の写真をスライドショーのように流して、そこに音楽を入れたら良さそうじゃないかとひらめいた。
一般的に、クラブの照明や映像演出は、VJ(ヴィジュアルジョッキー)とよばれるプロが担当している。大滝さんはクラブでつながりのあるVJに声をかけ、協力を依頼した。それが現在も共に活動している、映像投影社だ。
「最初はどうなのかなって思いましたね。照明と映像を組み合わせた演出って、まだ20〜30年しか経っていなくて、若い人向けに行われることが多かったんですよ。だから、受け入れてもらえるのかなと思っていました」(映像投影社さん)


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