有料会員登録
ライフ

「おじいちゃんおばあちゃんが相手でも…」RIP SLYMEのSUも参戦、介護施設をディスコに変える"介護福祉士DJ"の《流儀》

10分で読める
DJ GENとして活動する大滝亮輔さん
現役介護福祉士で、「DJ GEN」としても活動する大滝亮輔さん(写真:筆者撮影)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
20代の頃の大滝さん。当時は「仕事は介護、DJは趣味」と考えていた(写真:大滝亮輔さん提供)

「介護福祉士」と「DJ」という2つの肩書を持ち、イベントの企画・運営までこなす姿は周囲に眩しく映っただろう。ところが、大滝さんの胸中にはある思いが芽生えていた。

「ちょっと違和感があったんですよね。有名なDJをゲストに呼んで人が集まっても、お客さんの目当ては自分じゃない。段取りがメインの仕事ばかりして、酔ったお客さん同士のトラブルに対応しているうちに、一晩長いな、つらいなって思っちゃって」

10代の頃から通うほど好きだったクラブ。20歳からはDJとしてステージに立ち、音楽を楽しんでいたはずだった。しかし、イベントを運営する側に回ったことで見える景色が変わった。

毎月のようにイベントを企画し、集客に奔走する日々。赤字にならないように収支と向き合うプレッシャー。当時は競合イベントも多く、「いいことばかりじゃなかった」と振り返る。

また、生活の基盤だった介護の仕事にも複雑な思いを抱えていた。

「介護の仕事は楽しかったんですけど、20代の頃は介護職と名乗ることが恥ずかしかったんですよね。介護は女性の仕事、介護は給料が安いというイメージが当時は根強かったので。自分から進んで話すことはありませんでした」

音楽も介護も自分で道を選び、歩んできた。それなのに、もどかしい思いが募る。「このままでいいのだろうか」という問いが少しずつ大きくなっていった。

車椅子で世界一周した友人がくれた"パズル"の発想

転機が訪れたのは2019年の秋、32歳の時だ。東京で行われたクラブイベントで、1人の車椅子ユーザーの男性と出会う。彼は18歳の時にバイク事故に遭い、頚椎を損傷して車椅子生活を送っていた。しかし、障害をものともせず車椅子で世界一周を成し遂げ、その様子をSNSで発信している人だった。

4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数