今回のトイザらス買収は、家電量販店が強化し始めている成長分野・玩具市場を、外から刈り取ろうという作戦です。
PPIHの玩具売上は、トイザらスと合わせるとすでに1500億円ほどあります(同社リリース資料より)。つまり現時点で、国内最大級の玩具小売りの規模を確保しているのです。これをクロスセルによってさらに拡大し、「玩具といえばドンキ」という玩具カテゴリーNo.1のプラットフォームを築こうと狙っているのです。
本来は儲かるはずの玩具小売りで“負けていた”トイザらス
PPIHが重視しているのは、トイザらスの店舗網です。158もの店舗を持ちながら、店が「商品を売るだけの場所」にとどまっていた点に日本トイザらスの課題があった、と同社は分析しています。
確かに、トイザらスの店舗はずらりと商品が並んでいるだけの売場でした。メーカーと直接取引し、在庫は豊富なように見えますが、実はアイテム数は絞り込まれています。
店は楽しいというより、大量陳列・大量販売という昔ながらのアメリカ式EDLP(Every Day Low Price)の売場から抜け出せていませんでした。無機質な玩具の安売り店。このあたりが業績不振を招いた一因でもあったわけです。
そこでPPIHは、「地域社会に欠かせない新たなアソビ業態へとアップデートするために、なるべく店舗面積の10%を商品の体験、カードゲームの対戦、撮影会などに使えるプレースペースにする」(同社リリース資料より)としています。
実際、既存のドンキでは、家電や雑貨を来店客に手に取って使ってもらうことで、売上が2~3倍に伸びるケースもあるといいます。
あわせて、ドンキではインバウンド消費で日本の玩具やキャラクターグッズの需要が伸びており、この流れをトイザらスにも取り込もうとしています。


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