9月13日の沖縄県知事選では、自民党や日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党、公明党沖縄県本部が推薦した古謝玄太・前那覇市副市長が史上最多の42万3124票を獲得し、現職の玉城デニー知事(当時、以下同)に14万7064票の大差をつけて当選。2014年の翁長雄志知事誕生以来のオール沖縄体制を打破したこの勢いを削ぎたくはない。
だからこそ、市職員に対するパワハラ問題で山中竹春前市長が辞任したことに伴って10月18日に行われた横浜市長選も、負けることは許されなかった。自民党神奈川県連は日本維新の会や国民民主党の地方組織とともに、弁護士で企業の社外取締役などを務めてきた原澤敦美氏を推薦。公明党横浜市議団も原澤氏を支持した。
原澤氏は55万2207票を獲得して当選。だが、今年2月の衆院選では横浜市内で、自民党だけでも60万1282票を獲得したことを鑑みても、「躍進した」とはいえない。それでも自民党が胸をなでおろすのは、来年の統一地方選に向けて「負の連鎖」が起きることを防止できたことだろう。
だが、油断は禁物だ。今回の横浜市長選では、参政党と再生の道が推薦した福山敦士氏が山中氏を抜いて原澤氏を猛追し、23万0418票を獲得した。福山氏は初出馬となった昨年の横浜市長選では14万8236票を得たが、それから8万票以上も伸ばしている。
そのパワーの源泉が、参政党であることは間違いない。同党の神谷宗幣代表はマイク納めの17日を含めて、横浜市に2度入り、それぞれ500人以上の観衆を集めた。
自民党が独自候補「擁立断念」の背景事情
参政党は25年の参院選で、選挙区では自民党に次ぐ926万4284票、比例区では自民党、国民民主党に次ぐ742万5054票を得て、当初の目標の6議席を大きく上回る14議席を獲得した。
来年の統一地方選には600人の候補を擁立する予定で、10月23日告示・11月1日投開票の千代田区の都議補選にも、いち早く31歳の新人の竹本遥氏を擁立することを発表。「本気度」を見せている。
日本維新の会は一橋大学法科大学院に在籍中の平出みどり氏、共産党は元千代田区議の木村正明氏、立憲民主党は25年の千代田区長選に出馬した浜森香織氏を擁立する予定だが、自民党は独自候補の擁立を諦め、都民ファーストの会が推薦する永戸考氏に相乗りする方針のようだ。
そもそも千代田区は、都民ファーストの会の特別顧問を務める小池百合子東京都知事にとって、最も重要な選挙区といえる。


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