私たちは、自分でも気づかないうちに、他人の言動に多くの時間やエネルギーを使っています。
たとえば、自分が正しい発言をすれば、みんな満足するだろう。精一杯尽くせば、パートナーを失望させずにすむだろう。フレンドリーに振る舞えば、同僚はもっと好意を持ってくれるはず。波風を立てなければ、家族は私の選択を批判するのをやめてくれるなどと考え、日々行動しています。
ロビンズ氏自身も以前は、誰に対しても全力で尽くし、適切な言葉をかけ、周囲の人を幸せにしていれば、結果的に自分も満足できると考えていたと言います。
人間関係に疲れるのは「相手を変えようとしている」から
ところが、どれだけ努力しても、不満をもつ人や批判する人はいます。そこで、ロビンズ氏が提唱するのが、「THE LET THEM THEORY(放っておこう)理論」です。
「放っておこう」とは、他人の考え方や言動をコントロールするのをやめるという、シンプルな考え方です。他人を管理しようとする重荷から解放されれば、それまで相手に向けていた時間とエネルギーを、自分の人生に使えるようになります。
たとえば、職場の同僚の機嫌が悪かったとします。このとき、なぜ不機嫌なのかを考え続けたり、機嫌を直そうとしたりするのではなく、「放っておこう」と考え、自分の仕事や自分自身の感情に意識を向けるのです。
父親からあなたの人生の選択を批判されたとします。このとき、あなたなりに理由があったとしても、父親は実際そう思っているのですから、言動はコントロールできません。なので、対抗してやり合うのではなく、「放っておこう」と考え、自分がどう受け止めるかに意識を向けましょう。
この考え方は、大人になって変化していく友人関係にも当てはまります。


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