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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

凄まじい熱意に大学側も折れた…早大生コンビが構内に出店「油そば」前例がないと職員困惑もこぎつけた"出店の舞台裏"

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石油王 早稲田大学 田代蒼太さんと加藤大志さん
早稲田大学の理工キャンパスで「石油王」を営んでいる田代蒼太さんと加藤大志さん(写真:筆者撮影)
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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「みんなご飯が大好きなんです。せっかくなら一人で行くより、仲間を募って行ったほうが楽しいと思って」

その食への熱量が、やがて一つのビジネスにつながっていく。

田代さんがサークルを離れた後、そこで一緒だった仲間の一人、加藤さんと「何かやろう」という話になった。そこで出てきたのが、油そばのキッチンカーだった。

理由は明快だった。早稲田大学の文系キャンパス周辺には油そばの店が多い。一方、理工キャンパスのある西早稲田周辺には、それほど選択肢がない。

「こっちももちろん早稲田生なので、油そばを食べたい。でも供給がない。それをどうにかしたいという気持ちがありました」

そこで2人は、キッチンカーを借り、商品開発を始めた。

しかし、問題は「どこに出すか」だった。最初から大学構内に出店できたわけではない。むしろ、大学側から簡単に許可が下りる状況ではなかった。

駐車場の土地の所有者は早稲田大学だった

田代さんは、まず大学周辺の土地を探した。ある駐車場を見つけ、運営会社に連絡すると、「会社としては問題ないが、土地の所有者の許可が必要」と言われた。

そこで普通なら諦めるところだが、田代さんは土地の所有者を調べるため、新宿の法務局まで足を運んだ。登記を調べると、所有者はなんと早稲田大学だった。

ならば、大学に直接話をしよう。そう考えた田代さんは、大学の財務課などに話を持ち込んでいく。ところが、大学としても前例がほとんどない。学生が構内で継続的にキッチンカーを営業するというケース自体が珍しかった。

「前例がないので、もし僕らに許可を出したら、ほかにもやりたい人が殺到したらどうするんだ、という話もされました」

さらに、手続きには数カ月かかる可能性もあると言われた。それでも田代さんは引かなかった。

もともと野球部だったこともあり、「ダメと言われるほど頑張りたくなる」という反骨精神があるという。

「壁は越えてこそ、みたいな気持ちがありました」

すでにキッチンカーを契約していたため、後戻りもしにくい。いわば背水の陣だった。

そんな中、田代さんが大学側と交渉を続けていると、ある日突然、大学から電話がかかってきた。

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