ブルートレインを牽引したディーゼル機関車では、DD54形の牽引する「出雲」も忘れられない。DD54形はドイツの技術を取り入れた機関車で、ドイツ風のスマートな車体が印象的だったがトラブルが相次ぎ短命に終わった。DD54形の牽引する「出雲」は、やはりブルトレブームより前の73年、山陰に蒸気機関車を撮影に行った際に見た姿が強く印象に残っている。カラーで撮影しなかったのが悔やまれるところだ。
北へ向かうブルートレイン
ここまで九州行きの列車について取り上げてきたが、東京から東北・北陸方面へ向かうブルートレインも旅情のある存在だった。交直流電気機関車EF80形やEF81形の牽引する、オレンジ色のヘッドマークが美しかった「ゆうづる」や、上野―長岡間を流線形の旧型電気機関車、EF58形が牽引した「北陸」などが記憶に残る列車だ。
だが、北へ向かうブルートレインの代表格はなんといっても、JR発足後の88年に誕生した「北斗星」であろう。豪華な設備を誇る客車を連ねた編成は、新時代の寝台列車と呼ぶにふさわしい存在だった。

