当時の代表的なブルートレインの牽引機関車といえば、なんといっても九州と東京を結んだ「はやぶさ」や「あさかぜ」「富士」「さくら」「みずほ」といった列車の先頭に立ったEF65形500番台(P形)であろう。青とクリームの塗装は客車とマッチし、前面に掲げたヘッドマークも誇らしげであった。
ブームが盛り上がりつつある時代だっただけに撮影の仕事も多かったが、夜行特急ゆえに撮影できる時間や場所は限られる。主な撮影場所は東海道本線で、夏場なら「みずほ」や「さくら」は浜松より西でも撮れたが、「富士」はそれより東の菊川あたりでギリギリの明るさだった。「あさかぜ」はさらに東で掛川あたりが限度、「出雲」や「瀬戸」は小田原付近や根府川などで捉えることが多かった。
EF65形1000番台の思い出
花形として活躍したEF65形500番台は、ブルトレブームのまさに最中だった78年に、EF65形1000番台(PF形)に交代した。
前面非貫通で銀色の飾り帯が入った特急牽引機らしいP形と比べ、筆者は最初PF形がブルトレの先頭に立つ姿には違和感もあった。PF形はその名の通り、旅客(Passenger)と貨物(Freight)の両用で、貨物列車の印象が強かったのと、貫通扉のあるいかついスタイルがスマートなブルトレのイメージとはやや違うように感じたからだ。

