有料会員登録
ライフ #生まれつきの才能は不要 東大「逆転合格」の作法

「4教科だけで手一杯なのに英語も?」 "中受"で英語入試が広がる納得の理由 豊島岡、頌栄、慶應湘南藤沢…続々導入の新常識

9分で読める
漫画:ドラゴン桜
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
2/6 PAGES

――一般生向けだけで124校ですか。

相佐:はい。しかも求められるレベルを見ると、英検3級や4級を基準にしている学校がたくさんあります。海外で暮らした経験がなくても、日本で英語を学んできた子が十分に届くレベルです。

難関校も英語入試を導入

――具体的には、どんな学校があるんでしょう?

相佐:形式は大きく分けて、英語の試験を当日受けるタイプと、英検の級を点数に換算する「みなし得点」タイプがあります。最近増えているのは後者ですね。

たとえば実践女子学園の英語資格入試では、国語か算数の試験に、英検の級を換算した点数を加えて判定します。3級で60点か70点、準2級で80点か90点、2級以上なら100点です。桐蔭学園中等教育学校のグローバル入試も、国語・算数に英検の級に応じた点数を加えます。こちらは3級で60点、2級以上で100点です。

――3級から使えるとなると、ぐっと身近になりますね。

相佐:そうなんです。さらに大きかったのが、最難関校の一つである豊島岡女子学園が、2025年度に「算数・英語資格入試」を新設したことです。算数の得点を2倍にして、英検の級に応じたみなし得点を加え、300点満点で判定します。1年目は3回の入試で合わせて286名が志願し、32名が合格しました。

――「若干名」の募集にそれだけ集まったわけですね。

相佐:はい。校長先生は、4教科入試と併願する受験生が多かったことから「受験勉強も英語の学習もしっかりとされているご家庭が多い」と話しています。2026年度には頌栄女子学院も、国語・算数に英検のみなし得点を加える「英語利用入試」を新設しました。出願の条件は英検3級以上です。

――帰国生入試とは別に、ということですか?

相佐:そうです。どちらも一般生向けの入試回の中に設けられています。慶應義塾湘南藤沢中等部の一般入試も、4科目か「国語・英語・算数」の3科目かを選べます。しかもこの一般入試の出願資格は「帰国生入試の出願資格がない者」です。英語入試は、もはや帰国子女だけのものではないんです。

――とはいえ、「小学生で英検1級」なんて話を聞くと、やっぱり特別な子の世界だと感じてしまいます。

相佐:実は、小学生が英検の上位級に挑む光景自体は、昔からあるんです。少し古いデータですが、2010年度には英検1級を受けた小学生が188人いて、そのうち24人が合格しています。最年少は9歳でした。準1級を受けた小学生も1738人いました。

3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数