――15年前の時点で、すでにそれだけいたんですね。
相佐:当時、英検協会の担当者は「小学生合格者は帰国子女がほとんど」と話していました。ただ、その後の10年で状況は大きく変わっています。2024年度に英検を受けた小学生は37万5991人で、10年前の約1.5倍です。2014年度と比べて3級は約1.9倍、準2級は約2倍に増えました。最新の2025年度も約38万人と増加が続いていて、特に3級以上の受験者が増えています。
英語力は才能より「触れた総量」
――上位級を受ける子のすそ野が、国内でぐっと広がっているわけですね。
相佐:そうです。小学校で英語が正式な教科になったことも大きいと思います。日本で学ぶ子が3級、準2級と着実に上がっていく流れができているんです。
――海外経験のない子でも、英語入試で戦えるものなんでしょうか。
相佐:十分に戦えます。うちの教室でも、海外で暮らしたことのない子が英検を取って、英語入試で合格していくケースは珍しくありません。英語力は、才能より「触れた総量」で決まる部分が大きいんです。小学生のうちは部活や定期テストに時間を取られにくいので、コツコツ積み上げれば、日本にいても上位級に届きます。
――小学生ならではの強みもありそうですね。
相佐:はい。この時期の子は、間違えることへの抵抗感がまだ薄いんです。発音や文法を間違えても、気にせず口に出せる。思春期に入ると、人前で間違えるのが恥ずかしくなりますから、その前に「間違えても平気」という経験を積めるのは大きいですね。
西岡:「間違えを気にしない方が英語学習は進む」というのはドラゴン桜でも描かれていましたね。陸の上で水泳の練習をしていても意味がないから、とにかく失敗しながらでも水の中で練習しよう、と。


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