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何でも「願えば叶う」なんてありえない…鏡リュウジがポップ化する"スピ系"ブームと"引き寄せの法則"に感じた違和感

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窓から外の風景を見る女性の後ろ姿
鏡リュウジが「スピリチュアルブーム」に感じていること(写真:bee/PIXTA)
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宗教学者の堀江宗正先生の調査によると、2000年以降、スピリチュアル関連の本がかなり増えています。「前世」「霊」「オーラ」「波動」などの言葉も、ポピュラーなスピリチュアル・タームとなり、占いの世界でも「前世占い」「オーラ占い」「波動占い」なるものが登場しました。

スピリチュアリティという言葉は本来「霊性」という意味です。霊性探求や宗教学のジャンルだけではなく、近年は心理療法や終末医療などにおいても、スピリチュアリティは重要な概念とされています。

しかし2000年以降の、巷でいうところの「スピリチュアルブーム」は、癒やしや、パワースポット巡り、御朱印集め、パワーストーン、フラワーレメディなど、もう少しポップでファッション的です。そしてときには、そこにビジネスの香りもかすかに漂います。

2002年11月には、スピリチュアルグッズや各種セラピーの見本市「すぴこん(スピリチュアル・コンベンション)」が開催されました。それ以降、今に至るまで全国で似たような催しが開かれ、相当な動員数だといいます。

「すぴこん」は、スピリチュアルの分野で発信したい、活動したいと思っている人たちに場を与える催しですが、スピリチュアルがかなり大きなマーケットになっていることは確かなようです。

すぴこん主催者の小泉義仁は、もともとITベンチャーの経営者でしたが、スピリチュアルに惹かれると同時に「精神世界はビジネスになる!」と直感したと、インタビューで答えています。

スピリチュアルブームの要因は?

サンケイリビング新聞社が2007年に女性を対象に行ったスピリチュアルに関する調査「OLマーケットレポートvol. 51」では、「スピリチュアルなことに興味がある人は84.5%」という結果が出ています。

設問は9つあり、1番目は「占いを信じる方か」。どうやら一般的には、占いはスピリチュアルと思われているようです。

7番目の質問は「スピリチュアルブームの要因は何だと思うか」。記述式の答えに、次のようなものがありました。

昔のように「女はこうあるべき」「女の幸せはこう」という縛りが無くなって、幸せである反面、選択肢がありすぎることで不安が募っているのでは。昔のような縛りがあれば、不幸を社会のせいに出来たけど、今は全てを自分の責任で行わなければならないので不安が大きいのだと思う。(35歳)
事件や事故、テロや戦争、政治や経済などの暗いニュースが毎日のように流れているのを見ると不安や戸惑いがあるのも影響があると思います。便利なものが次々と出来、モノが溢れかえり、情報社会などハイスピード・利便性を追求したその結果、逆に無力感・虚無感を感じることが多くなったことも理由だと思います。(34歳)
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