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本屋大賞の小説家 朝井リョウ、キレッキレでハロプロ曲踊ってもUFOを撃破しても「朝井がまた…」とバズる、"本業"以外の引力

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朝井リョウさん
「ぼくのわたしのショートショート発表会」募集動画で、"謎の飛行物体"を撃墜しようとする朝井リョウさん(画像:みんなの森 ぎふメディアコスモス公式チャンネルより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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すると、受け手からすると、「作家が別分野に越境した」という区切りが、だんだんと薄れていく。つまり「小説家なのに」のギャップから、「朝井リョウだから」の一貫性へと変わる。そして、職業としては予想外の言動に見えても、個人としては納得できるという土壌が生まれる。

SNSで「朝井がまた……」と半ばあきれつつ喜ばれるのは、その表れだ。“本業”以外の面白さは、本業と切り離されているのではなく、同じ人物の延長線上にあるのだ。

“本業”以外の面白さは、本業と切り離されているのではなく延長線上にある(画像:朝井リョウさん公式Xより)

入り口は別々、たどり着く“味”はひとつ

こうして見ると、朝井さんは職業の枠を越えて、「個人」を軸に評価されている。小説家としての受賞歴を知らなくても、会話が面白い、踊る姿が好きだ、というところから関心を持てる。

それは「間口の広さ」というより、「入り口の多さ」とも言える。例えるなら、多角展開する飲食店。ラーメン屋とカレーショップ、本格フレンチレストランが並んでいる。各店で提供する商品は異なるが、経営者は同じで、ひとつの鍋で作られたブイヨンを使っている。

どこかで常連になった客は、ブイヨンそのものに魅力を感じる。そして、系列店にも足を運ぶようになり、グループとしての“味”にハマっていく。入り口は別々でも、たどり着くところはひとつなのだ。

スマートフォンの普及などにより、人々の興味関心が細分化する昨今では、いかに複数の接点を用意するかが重要となる。それも、ただ肩書を増やすだけではだめだ。異なる活動をしているにもかかわらず、ひとりの人物像に収束していく必要がある。

朝井さんは、そんな「SNS時代の新たな文化人」のモデルと言える。

好きなものに深く入り込む姿勢は、どの活動にも共通している(画像:みんなの森 ぎふメディアコスモス公式チャンネルより)

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