取材後、川原さんから一通のメールが届いた。子どもの頃、大人たちが「あの頃に戻りたい」と話すのを聞くたびに、「こんなに不自由なのに、そんなわけあるかい!」と思っていたそうだ。
「その頃、自分は歳を取っても絶対に『子どもの頃に戻りたい』と言わない、と決めました。その誓いは守っています。だから、常に『今が一番いい』と思っていたいです。意地でも」
鹿児島の阿久根、千葉の船橋、東京の渋谷、そして神奈川の逗子。住所を変えるたびに「今」を選び直してきた人の現在地は、どこか懐かしい港の風景と、つかず離れずでいられる場所だった。
東京から電車で約90分、逗子の自然



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