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「うなぎパイ」は好調なのに"4億円部門赤字"のナゼ…浜松の老舗企業「春華堂」の"驚異の復活劇" 

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うなぎパイ
1961年に誕生して以来、浜松銘菓として親しまれているうなぎパイ(写真:春華堂)
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長く働く職人たちに対して、間宮さんは「リスペクトしかない」と繰り返す。

制度や仕組みなら、他社の事例を参考にして変えることができる。しかし、人と人との間に何十年もかけて築かれた関係は、簡単にはつくれない。それもまた、老舗企業が受け継いできた財産なのだ。

売ることは正義か

時代の大波に乗ってうなぎパイの売り上げを伸ばし、会社として発展してきた春華堂。しかし、これからは急激に波は引いていくだろう。多くの企業では、人口減少によって内需が減り続ける日本を踏まえ、海外での販売経路を模索している。春華堂もまた、外国に目を向けているのだろうか。

「うーん、そこはあまり焦っていないんです。少子化や経済のシュリンクのなかで、どう売り上げを伸ばすのかと他の企業は考えるでしょう。しかし私たちは、増やすことは本当にハッピーなのか、幸せの価値観とは何なんだろう、という視点で考えています。

うちの従業員は今500人程度ですが、それが300人に減ったとしても、幸福度が一緒なのであれば、無理に売り上げを維持しようとする必要があるのかと思うんです。売り上げのために無理をすることで別の苦労や不幸が生まれるのだとしたら、小さくても幸福度の高い企業でいいんじゃないかと」

うなぎパイの誕生から65年。時代の追い風を受けながら成長してきた春華堂は、逆風を前にしても、むやみに利益を追うことはしないという。

後編では、売り上げ至上主義以外の老舗企業の生き残り方を探る。

(後編に続きます)

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