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ライフ #見た目の科学 人はなぜ“外見”に翻弄されるのか

Netflix『ダウンタイム』が示した《脳の盛りグセ》というカラクリ…人が"自分の顔"に満足できなくなるバグの正体

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ダウンタイム
リアルな美容整形の実情と、人の欲望について深く切り込んだドラマ『ダウンタイム』(画像:Netflix Japan公式インスタグラム @netflixjpより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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魅力に限れば、さらに速い。顔を見たと意識できないほど短い、わずか0.013秒しか見せなくても、人は顔の魅力を、ある程度判断できた、という実験がある(※9)。まばたきよりずっと短い時間で、「魅力的かどうか」の判定は、すでに始まっているのだ。

さらに、信頼できそうかどうかは、顔が怒っているように見えるか、幸せそうに見えるかに、強く左右される(※10)。顔の造作よりも口角や目元といった“表情”の見え方が、印象を大きく動かすのだ。

簡単に会うことのできない息子を想うとき、優しくかわいらしい表情になる佐緒里(画像:Netflix Japan公式インスタグラム @netflixjpより)

「顔を変える」前に「見え方を設計する」こと

見た目戦略の基本は、「どう見られたいか(インサイト)」を決めてから、「どう見せるか(アウトサイト)」を設計することだ。

筆者が資生堂時代に手がけたデオドラント製品「Ag+」は、「銀イオンの殺菌力」を銀色のボトルで表現し、大ヒットした。この考え方は、人の顔にもそのまま使える。

他人が見るのは、会話の距離で動く実像である。だとすれば、設計すべきは、まず次の4つだ。表情(口角と目元)、角度、距離、光。

たとえば自撮りは、腕を伸ばした近距離より、もう少し離れて撮るだけで、歪みは小さくなる(※4)。

見た目の設計とは、顔を作り変えることだけでなく、自分と他人の2つの視点の距離を縮めることでもある。

この「視点の距離を縮める」技術を、いちばん長く磨いてきたのがメイクだ。メイクは、左右の差を整え、視点の距離を縮めることができる(※5)。

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