「特別な才能を発揮する」といった次元ではない。「普通に幸せに生きること」そのものが、簡単ではない場合だってあるのだ。
社会に届けたい「その子自身を見て」
このインタビューを通して、社会やギフテッドの子どもたちに伝えたいことを聞いてみた。
「高い知能やギフテッド特性は、あくまで子どもの『1つの要素』だと思います。サッカーが好きな子もいれば、数学が好きな子もいるように、子どもはそれぞれ違う人間。周囲の大人たちは才能にフォーカスしすぎず、その子自身を見てあげてほしいです」
「知能が高いから」と過剰に期待され、苦しんだ子ども時代。そんな経験から語られる「フラットに見てほしい」という思いは切実だ。
一方、かつての自分のような子どもたちには、どんな声を掛けたいか。
「とにかく『大丈夫』『何とかなる』と伝えたいです。私たちみたいなタイプは、”考えすぎちゃう脳の仕組み”を持っていることがあるんですよね。自分も『人生が終わるんじゃないか』というくらい悩みました。でも考えても仕方ないことも沢山あるし、まずは『何とかなる』という安心が大事だと思うんです。だからこそ『今はしんどいかもしれないけれど、わかってくれる人はいる。大丈夫だよ』と言いたいな、と思います」
はるこさんは現在、子ども・保護者向けのボランティアに取り組んでいる。自身と同じように様々な個性を持つ子どものサポートを行い、悩みを抱える保護者の相談にも乗ってきた。
「ここまで来てよかったです。途中でやめちゃってたらもったいなかった」
そう語る人生はまだまだこれからも、信頼できる人々との温かい関係性のなかで続いていく。


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