母親をことさらに責めたいわけではない。しかし、自分には確かな苦しみがあった、と感じている。
また、周囲の大人との関係も上手くいかないことがあった。「生意気な子ども」として教員から攻撃されたり、反対に「しっかりした子」として過剰に頼られたり。
「大人に相談される、ということがよくありました。たとえば、小学校3年生の時、習い事の先生に夫婦関係の悩みを聞かされたんです。『夫と上手くいっていなくて』とか『いま不妊治療をしていて』みたいな話をされて……」
どれほどはるこさんが大人びていたとしても、子どもへの関わりとして不適切であることには変わりない。
小学生の頃から心身の不調に悩まされた
苦しみもあってか、はるこさんは自分の内側へと沈み込んでいった。
「周囲には話せませんでしたが、7歳くらいの頃から、真実って何だろう、みたいなことを考えていました。あとは、『純粋である』とは何なのか、とか、罪や罰について、とか。『自分は許されない人間なのでは』なんて、自問自答していた時もありましたね」
年齢に不釣り合いとも思える思考。楽しく遊ぶ友達もいたが、こんな話はできない、と感じていた。
はるこさんをさらに悩ませたのは、からだの不調だ。
「ストレスからでしょうか、小学2年生の頃には毎晩吐いていた時期がありました。同じ頃から抜毛も始まって……授業中に髪を抜くことがやめられず、周囲に気持ち悪がられたこともありましたね」
心身の状態を大きく崩し、小学校高学年で塾をやめてからは勉強もほとんどしなくなった。当時のことを、はるこさんは「感情表出が大きく、コントロールができなかった」と語る。


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