小学校6年生で165cmと背が高かったこともあり、「頭の回転が速く堂々とした子」としてよく目立った。
当時の自分について、はるこさんはこう語る。「子どもの頃は『型にはまらないのが通常』という感じでした。周りからは、口が達者で個性的な子どもだと思われていましたね」
大人からの期待がつらかった
ここまで読むと、のびのびとした子ども時代を想像するかもしれない。しかし、はるこさんはさまざまな面で葛藤を抱えていた。
物心ついた頃から悩んでいたのは、母親との関係だった。身体に障害を持っていた母親は、シングルマザーで働きながら子育てしていたこともあり、幼い頃からしっかり者のはるこさんに頼ることが多かった。また、はるこさんの知能が高いことを知って、飛び級制度がある遠方の塾に通わせ始めた。塾は毎週日曜日だったが、当時は土曜も学校が半日あったことから、休みがない日々が続いた。
「勉強は面白く、塾の仲間との交流も楽しかったのですが、やはりプレッシャーは大きかったです。まだ小学校低学年だったので、ゆっくり休める日がなかったこともストレスになっていたと思います。母は母なりに愛情を注いでくれたのですが、私が『理想の子ども』となることを望みすぎて『私そのもの』を全く見ない人でした。『それははるちゃんらしくない』という言葉で、私の本音を封じ込められていたように思います。
家に男性がいなかったので、男の人の役割を課せられていた面もありました。女の子らしく振舞うことは『らしくない』とされ、小学校時代は髪型も服装も男の子っぽくして過ごしていました。母への違和感は3~4歳の頃から感じていて、『なんでこの人といるとこんなに苦しいんだろう』と思っていました」


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