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ライフ #廃墟モールの経済学

「什器が置かれたままの空き区画」「エスカレーターは故障中で使えず」…愛知県にある「やや廃墟なモール」苦戦続きの歴史

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愛知県岡崎市にある廃墟モールとは?
愛知県岡崎市にある廃墟モールとは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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「シビコ」は1977(昭和52)年にオープンした。核テナントのジャスコのほか、ジャスコのテナント106店舗(うち地元テナント40、一般テナント66)、地元営業権利者52店舗、食品スーパーのヤマナカの計160店舗が出店した。

市街地再開発事業によって、もともとジャスコが入っていたたつきビル、新天地ビル、中央ビル、岡崎相互ビルを改築・新築し、たつきビル、新天地ビルが1976(昭和51)年に一部オープン。翌年、通路でつないだ4つのビルをまとめて「シビコ」と命名し、岡崎市で最大のショッピングセンターとして華々しく幕を開けた。

しかしオープン時からテナント募集に苦戦し、オープンからわずか1年で撤退した店舗もあった。地元テナントを中心に撤退が相次ぎ、1982(昭和57)年には123店舗に減少してしまう。今から40年以上も前に、すでに苦戦が始まっていたのである。

そこで空き区画の半分を使って核テナントのジャスコが増床し、1983(昭和58)年にリニューアルオープンすることで立て直しを目指した。

ところが1991(平成3)年、今度は一転、ジャスコの面積を減らして専門店売り場を増やし、新規テナント31店舗を誘致してファッション中心の施設に生まれ変わっている。

この頃、郊外において大型店の出店計画が相次いでいた。1992(平成4)年に西友、1994(平成6)年にダイエー、1995(平成7)年にジャスコ岡崎南店がオープンしており、「シビコ」のリニューアルはこれらの進出を見越してのことだった。

大型競合モールがオープン

度重なるリニューアルで活性化を図ってきた「シビコ」だが、1997(平成9)年時点で4階はほとんど空いており、3階も空き区画が目立つような状態だった。

追い打ちをかけるかのごとく、1998(平成10)年に核テナントのジャスコが撤退してしまう。郊外に次々と大型店が出店したことで、売上が激減した結果だった。

「シビコ」は再び14の新規テナントを迎え入れ、106店舗の専門店が集積する施設にリニューアルした。

さらに「シビコ」を大きく揺るがしたのが、2000(平成12)年の「イオン岡崎ショッピングセンター」(2007年にイオンモール岡崎へ改称)のオープンである。

既存のジャスコ岡崎南店を増床し、もうひとつの核テナントとして新たに西武百貨店を入れ、134の専門店が出店した。国道248号に面し、3500台の広大な駐車場を備えていた。「シビコ」をはるかに上回る大規模なモールである。

現在の「イオンモール岡崎」(写真:筆者撮影)
国道248号から駐車場にアクセスでき、車が次々に出入りしている(写真:筆者撮影)
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