外周を回り建物をくり抜いている通路を歩くと、BGMが聞こえてきた。両側に出入り口があり、店舗が営業している。
片側のドアから館内へ入ると、衣料品店やゲームコーナーが並ぶ。「テナントさん募集中!」の貼り紙が掲示された空き区画も存在するが、想像以上に人がいて驚いた。
続いて反対側のドアから中へ入ると、こちらのゾーンはすべて空き区画。今度は逆の意味で驚かされる。通り抜ける人がちらほらといるものの閑散としており、2階へ上がるエスカレーターも故障中と書かれていて使えない。
地下1階にはスーパーやフードコートがある。フードコートはカフェと蕎麦屋しかなく、半分くらいの区画は空いている。一方、スーパーには多数の買い物客がいた。この日が平日であることを考えれば十分な客入りで、地元住民の需要は一定あるようだ。
2階へ行ってみよう。2階では衣料品店や書店などが営業しているものの、人の姿はまばら。閉店し、什器が置かれたままの空き区画や、ベンチが置かれ休憩スペースと化した空き区画などがいくつも並ぶ。
そして吹き抜けに設置されたエスカレーターには大きな看板が立ち、エスカレーターの休止を知らせている。上を覗いてみると、3階から6階はシャッターが閉じ、真っ暗だ。
もう一つのエスカレーターから3階に上がることができた。だが上った先は薄暗く、巨大な空き区画が目に飛び込んできた。その隅で、美容室1店舗だけが営業している。
40年以上前に空き区画が増加
「シビコ」はなぜ衰退してしまったのだろうか。その歴史はおよそ50年前にまでさかのぼる。


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