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朝ドラ《ブラッサム》のモデル 恋多き作家・宇野千代が語る"青春" 初任給8円に母は涙…なのに男性教師に惚れてクビ

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『宇野千代 ちょっと自伝』より
作家・宇野千代の「働くこと」への強い思いを、本人の言葉からたどる(写真:『宇野千代 ちょっと自伝』より)
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三浦環という人は、外国でオペラを歌ったんですから、大したものよ。わたしは岩国で学校の先生になって、男前の先生に惚れて、それが因で辞める破目になったでしょう。

好かれたい一心でデコデコにお化粧をして学校へ行ったり、授業中に生徒に恋文をその先生の所へ届けさせたりするんですもの、くびにもなるよ。そうやって東京に出てきたんだから、なんとかして偉くなりたいと思ってねぇ。三浦環みたいに、大したものになりたかった。

金もないのに踊りを習ったの

女優になろうという気もあったのよ。そのために団子坂の踊りのお師匠さんのとこへ稽古に通ったんですからね。

『宇野千代 ちょっと自伝』(マガジンハウス)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

その頃の話、「私の青春物語」という随筆に書いてあります。文庫にもなってるんじゃないかしら(中公文庫『私のお化粧人生史』)。

金もないのに踊りを習うんですもの、月謝が続かないよ。じきにそれはやめてしまったと思います。

それでも女優になろうという気はまだあったと見えて……一度だけ、仕出しの仕事をしたことがある。いまで言うエキストラ。ほら、ちょっとここを読んでごらんなさい。

―新聞広告で「女優募集。新時代の芸術家よ来たれ。日給八十銭」というのを見て、応募したんですね。何でもすぐその日からお金をくれるというのに惹かれて行ったように思います。

それが西巣鴨のほうの写真屋で、次の日曜に来なさい、衣裳はこちらにあるから、と言われて。

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