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「49億円かけて建設→人気低迷で大赤字→閉鎖の憂き目に」…横浜ベイブリッジにぶら下がる「謎の遊歩道」が復活するまで

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横浜ベイブリッジ
大黒ふ頭側から撮影した横浜ベイブリッジ(写真:筆者撮影)
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2つ目は施設自体の性質。確かに景観自体は非常に優れているが、それだけではリピーターを作りにくかったのではないか。開業当時のスカイウォークは入場料が大人600円だったが(※現在は無料)、高額ではないが無視もできない程度の金額を払い、何度も訪れたい場所かというと疑問符が付く。

3つ目は他スポットとの競合。「パシフィコ横浜」(1991年開業)、「横浜ランドマークタワー」(1993年開業)など、平成前期には現在も横浜を代表する数多くの観光スポットが出現した。よりアミューズメント性が高く、しかもアクセス性に優れる施設があれば、そちらに客が流れるのは自然なことである。

街のアイコンともなっている横浜ランドマークタワー(写真:筆者撮影)

4つ目は80年代末開業という時代性。ご存じの通り90年代初頭にバブルが弾け、日本は長い経済低迷に入る。当然、市井ではバブル期と比べてレジャー方面の支出も冷え込むが、限られた予算内で休暇を楽しむにあたり、スカイウォークの優先順位がさらに下がってしまったのだろう。

このように、立地面のハードル、施設の性質、他の横浜観光スポットとの競合、そして経済低迷により、スカイウォークは閉鎖に至ったと考えられる。

2019年の再開業、コロナ禍の閉鎖を経て再々開業

閉鎖後のスカイウォークは横浜市が細々と維持管理を行い、一般人の立ち入れない「開かずの回廊」となっていたが、2019年には意外な形で復活を果たす。きっかけは横浜港に寄る豪華客船であった。

2010年代後半、横浜港は大黒ふ頭をはじめ港湾機能を強化していき、2019年10月には新港ふ頭客船ターミナルを核とした「横浜ハンマーヘッド」も竣工した。アジア発着の大型外国客船の誘致に成功したこともあり、クルーズ船の寄港回数は2016年の127回から上方推移し、2019年には188回となって最高記録を更新した。

2019年には大黒ふ頭にも新しい客船ターミナルが造られている(写真:筆者撮影)

また、2010年代は訪日観光客(インバウンド)が大幅増加した時期でもある。2011年の東日本大震災で一時落ち込むものの、その後はアジア各国を中心に訪日客が回復し、2019年には3188万人を記録。この活況も横浜を観光エリアとして成長させ、客船の寄港増を後押ししたと思われる。この豪華客船を真上から見られるスポットとして、スカイウォークに再び脚光が当たったのだ。

横浜エリアの変化や日本の経済低迷などについて行けずに閉鎖したスカイウォークが、その横浜や日本の変化で再び日の目を見たのは、皮肉なものである。ただし、この再開業は長続きせず、2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大によって再び休業してしまう。

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