鶴見駅から路線バスに揺られて30分弱で、大黒ふ頭のバス停に到着。そのすぐ近くにあるのが、横浜ベイブリッジだ。上層は首都高速湾岸線、下層は一般道路の国道357号という上下二層構造で、ふ頭の間を橋と臨港道路でつなぎ、横浜港の物流ネットワークを支えている。長さは斜張橋部分が860m、両端のトラス・箱桁部分を足せば2000m超にも及ぶ。二等辺三角形を2つ並べたような外観が非常に壮麗だ。
この巨大さが、スカイウォーク誕生のきっかけでもあった。横浜市民からはベイブリッジ建設中から「歩いてみたい!」という要望が多数あり、横浜市でも橋に一般向け遊歩道の併設を検討開始。橋上の高さからは横浜港内を一望可能で、真下を通過する客船も見物できる。加えて当時の先端土木建築技術を詰め込んだベイブリッジの見学による、青少年への学習・PR効果など、遊歩道に期待される役目は複数あった。
1981年度(昭和56年度)には有識者・関係機関による調査研究委員会が設置され、最終的には現在の設計がまとめられた。こうして遊歩道≒スカイウォークは1989年、ベイブリッジと共に開業したのだ。
眺望の素晴らしさに反して、来場者は右肩下がりに
道路インフラ、展望施設、土木技術ショールームを兼ねていたスカイウォーク。建設費は約49億円とされ、このうち約14億円を料金収入から25年で返済する計画だった。
ある意味ではバブル期らしく華やかに予算を注いだ施設とも言えるが、開通から30年以上経った現在、現地は静けさを漂わせていた。
施設入口「スカイタワー」は高さ60m。家族連れなど客が全くいないわけではないが、それほど多くもない。設備更新はほとんどされていないようで、ロビー部分には公衆電話が置かれていたと思しきカウンターも。ベイブリッジや横浜に関するミニ展示も所々にあり、目を飽きさせない工夫はされているが、それ以上に平成初期の香りが色濃い場所だ。


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