有料会員登録
ライフ

「パーキングエリアじゃ売れない」→年間600万本突破 名古屋土産「うみぁーっ手羽」を生んだ"捨てていた昆布だし"と母の味

8分で読める
うみぁーっ手羽 名古屋
「うみぁーっ手羽」はしょうゆ味、八丁味噌味、ピリ辛味の3種類。各778円(税込み)(写真:筆者撮影)
  • 永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

現在、石昆はリアルな味を追求した「うなぎめし」や「名古屋小倉トーストラスク」などもラインナップに加え、名古屋土産を代表するメーカーの一つとなっている。

また、21年には名古屋駅前のミッドランドスクエア地下1階にきしめん専門店「棊子麺茶寮いしこん」もオープンした。

「棊子麺茶寮いしこん」の人気メニュー「名古屋コーチンかしわきしめん」(税込み2300円)。季節のご飯(または白ご飯)と、日替わりの小鉢、ソフトドリンクが付く(写真:筆者撮影)

では、「うみぁーっ手羽」に続く商品は、どのように生まれているのだろうか。

商品の源流に「昆布屋としての技術」

「売れると思わないと出さない」と話すほど、商品化には慎重だ。

石川さんは年間数百店舗を食べ歩き、きしめんの店を出す際には全国のうどん店を巡り、ラスクを開発するときにはパンの名店を訪ねるなど、商品をつくるための研究には時間を惜しまない。海外も90カ国以上を訪れ、味だけでなくパッケージや売り場づくりにも目を向けている。

「うなぎめし」(税込み2376円)と「名古屋小倉トーストラスク」(税込み1577円)。昆布だけにとどまらない石昆の商品開発の幅広さがうかがえる(写真:筆者撮影)

そんな石川さんが入社して最初に手がけたのが、「うなぎめし」だった。石昆が以前から持っていたうなぎを保存する技術を生かし、炭火で焼いたうなぎを昆布だしで炊いて常温で保存できる商品にした。

キヨスクで販売を始めると、わずか1カ月ほどで大きな売り上げを記録したという。

昆布と、「うみぁーっ手羽」、そして「うなぎめし」。一見すると意外な組み合わせだが、その間をつないでいたのは、石昆が長年培ってきた昆布屋としての技術だった。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数