現在、石昆はリアルな味を追求した「うなぎめし」や「名古屋小倉トーストラスク」などもラインナップに加え、名古屋土産を代表するメーカーの一つとなっている。
また、21年には名古屋駅前のミッドランドスクエア地下1階にきしめん専門店「棊子麺茶寮いしこん」もオープンした。
では、「うみぁーっ手羽」に続く商品は、どのように生まれているのだろうか。
商品の源流に「昆布屋としての技術」
「売れると思わないと出さない」と話すほど、商品化には慎重だ。
石川さんは年間数百店舗を食べ歩き、きしめんの店を出す際には全国のうどん店を巡り、ラスクを開発するときにはパンの名店を訪ねるなど、商品をつくるための研究には時間を惜しまない。海外も90カ国以上を訪れ、味だけでなくパッケージや売り場づくりにも目を向けている。
そんな石川さんが入社して最初に手がけたのが、「うなぎめし」だった。石昆が以前から持っていたうなぎを保存する技術を生かし、炭火で焼いたうなぎを昆布だしで炊いて常温で保存できる商品にした。
キヨスクで販売を始めると、わずか1カ月ほどで大きな売り上げを記録したという。
昆布と、「うみぁーっ手羽」、そして「うなぎめし」。一見すると意外な組み合わせだが、その間をつないでいたのは、石昆が長年培ってきた昆布屋としての技術だった。


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