「iPhoneは個人的な道具であり、使うタイミングはユーザーがそれぞれ見つけることになります。そのために、開いて使いたくなる設計を目指しました。
iPhone Duoでは、外側と内側の画面の縦横比を3:4に揃えました。これによって、外側の小さな画面を使っていて、もっと大きな画面が必要になったときに開くと、違和感なく画面を拡大できます。
私自身、外側の画面でメールを読み始めて、細かく作業をしたくなると、広い画面へ開くのです」
開くための特別な用事を探すより、いま行っている作業の続きが快適になる。iPhone Duoの折り畳みが活かされるためには、そうした場面を日常に増やせるかが重要だ。
日本においては36万円を超える非常に高価な製品となる。購入を考える人は、自分が小さな画面で不便を感じる作業を挙げてみるとよさそうだ。
その作業の途中で画面を開く理由があれば、大画面の価値を具体的に想像できる。ボーチャーズ氏のメールの例は、そうした考え方の手掛かりになる。
1台にまとめるか、iPad miniも持つか
大きな画面を持つDuoは、iPad miniと競合するのだろうか。
筆者のSNSでの問いかけでも、1台にまとめるか、iPhoneとiPad miniの2台を持つかが議論になった。そこで、あえてDuoを勧めるひと言を求めたところ、ボーチャーズ氏は、「利用者に選択肢を提供したい」と答えている。
「Duoの強みには、大きな画面をポケットに収まる1台にまとめられることです。一方、iPad miniにはiPadとしての体験があり、iPad向けアプリの蓄積があります。これはiPhoneにはなかったものです」
iPhone DuoはiPhoneとして初めて、Apple Pencil(スタイラスペン)に対応する製品となった。iPhoneを登場させた際、当時のCEOだったスティーブ・ジョブズはステージで、「誰がスタイラスなんて必要なんだい?」とペン不要論から、指で完全な操作ができるタッチパネルを披露した。


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