さらに栗山さんには、私が若々しい人に共通すると感じている特徴がありました。とにかく未来の楽しい話をするのです。
「オーロラを見たいからフィンランドに行きたい」「畑をやったりきのこ採りをしたい」「夏は長野、冬は伊豆の拠点生活をしたい」
何歳になっても、次はどこへ行こう、何をしようと考えている。若々しい人は、過去より未来の話をする。「昔はよかった」で終わるのではなく、「次はこれをやってみたい」がある。実年齢以上に若々しく見える理由は、案外こういうところにあるのではないでしょうか。
若々しさは「未来への楽しい妄想」で作られる
今回のインタビューを終えて改めて感じたのは、若々しい印象は、化粧品や美容医療、洋服などでつくれるものではないということです。
今あるものに感謝する。楽しいことを探す。ストレスを溜め込みすぎない。世代を超えて人と交流する。「素敵な人だと思われたい」という気持ちを忘れない。そして、これからやりたいことを楽しく妄想する。
どれも数十億円の資産がなければできないことではありません。むしろ50代は、それを始めるのにちょうどいい年代なのかもしれません。会社員であれば定年が見え始め、経営者であっても事業承継や引退後について考え始める時期です。「あと何年働くか」だけを考えるのではなく、「これから何をして楽しみたいか」「誰と付き合いたいか」「どんな自分でいたいか」を考えてみる。人生の後半をどう過ごしたいのかを具体的に思い描くことも、ひとつの印象設計だと私は考えています。
65歳になってもクワガタを追いかけ、仲間と遊び、次の旅行先を想像する。若々しさとは、「若く見せること」ではなく、「これからの人生に、まだ楽しみがあると思えていること」なのかもしれません。そう考えると、若々しい印象をつくるために最初に整えるべきなのは、「次は何をしよう」と思える、自分の未来なのではないでしょうか。


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