今回の1週間配信は、現代社会に蔓延する“冷笑文化”と見事に噛み合ったのだ。実のところ、堀さんの「1日30分睡眠で生活している」という発言を聞いて、「そんなことはあり得ない」「バカバカしい」と懐疑的な目を向けた人がほとんどなのではないだろうか。
その結果、「本当に寝てないか確かめてやろう」という心理が働き、堀さんの配信に釘付けになっているのだ。
1週間配信4日目の午前2時、堀さんが30分の睡眠に入ったタイミングでの同時接続数はなんと5万人。完全に限界を迎えているであろう言動が話題となっていたこともあり、本当に30分で起きるのかどうかを確かめるため、30分後の2時30分には6万4000人もの人が配信を見ていた。
SNSの反響を見る限り、おそらく多くの人から堀さんは「ネットのおもちゃ」だと判定されたのだろう。ネットのおもちゃ判定された人への無邪気な残酷性はすさまじく、呂律が回らず、真っ赤に充血した目で配信する様子を、命がけのショーとして楽しめるようになってしまったのだ。
例えるなら、『賭博黙示録カイジ』で伊藤開司(カイジ)が鉄骨を渡るさまを眺める金持ちと、本質的には同じなのではないか。安全なところから、限界ギリギリの中で命を張っている人間に石を投げて楽しむ。きっと視聴者の数が増えれば増えるほど、ネットのおもちゃに対しての罪悪感は薄まっていくのだろう。
もっとも、視聴者だけを非難することもできない。前述したように、堀さんには高額な睡眠改善プログラムを販売していた事実があり、もし視聴者の中に購入者がいれば、「本当に30分睡眠なら、それを証明しろ」と言うのは自然な話である。また、本人の狙いも見える。現代の冷笑文化に辟易する一方で、当事者である堀さんはこの状況を逆手に取り、非常に上手く立ち回っているようなのだ。
疑わしい状況が多々起きるも、視聴者を増やし続けている
堀さんは1日30分睡眠のショートスリーパーを自称しているが、本配信の中で疑わしい状況が多々起きた。例えば、2日目のヘッドマッサージ中に、堀さんは目を閉じた状態でいびきをかいていた。本人いわく単なるマイクロスリープで、眠っていたわけではないそうなのだが、当然ツッコミの嵐が巻き起こった。
さらに、エステ中に顔が映らない状態で音声をミュートするなど、仮に眠っていても視聴者には分からない状況がたびたびあったのだ。
しかし、たとえ実際に30分以上眠っていたとしても、堀さんが1週間の配信を走り通している事実に違いはない。誰がどう見ても限界を超えている様子にもかかわらず、配信を止めない根性を素直に賞賛している人が多いのだ。


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