有料会員登録
ライフ

「歌舞伎町に大量発生」相談件数が増加している《ドブネズミ》…東大"ネズミ博士"が「即刻駆除」に待ったをかける理由

13分で読める
新宿の路地裏
新宿を訪ねると、数秒のうちに2匹のネズミに遭遇した(写真:筆者撮影)
2/8 PAGES
3/8 PAGES

「クマネズミは、壁やパイプを上り下りして垂直に動くことができるので、主に建物の中で暮らしています。一方ドブネズミは垂直に動きたがらない。そのため地面に近い場所を水平に移動しています」

そう教えてくれたのは、東京大学大学院農学生命科学研究科で動物の行動を研究する、“ネズミ博士”こと清川泰志准教授だ。研究対象として、実験動物のラットと、野生のドブネズミを用い、行動観察や実験を重ねてきた。

東京大学大学院農学生命科学研究科・清川泰志准教授。獣医師。「ネズミ博士を目指しています」と掲げ、ネズミの研究を続けている(写真:筆者撮影)

身近な存在でありながら、野生のネズミそのものを研究する人は少なく、その生態はまだわかっていないことが多々あるという。清川先生はラットの研究に加え、ドブネズミへと対象を広げて、街が抱えるネズミ問題にも目を向けている。

“ネズミ博士”が新宿の路地裏で見たドブネズミ。博士は街に出て観察も行っている(写真:清川泰志准教授提供)

ドブネズミとクマネズミ、遭遇したらどっちが強い?

ドブネズミは地下に巣を作り、地表や排水溝に出没する。一方クマネズミは、住宅や都会のビルの中で身を潜めて暮らしている。

体の大きさはどれくらいか。

清川先生の研究(※1、2)によると、「ドブネズミは大人になると胴長(尾を除いた身体の長さ)が20cm程度になる。栄養状態が良い場所では30cm程度になることもある」とのこと。その大きさに驚くとともに、街中で子猫ぐらいのサイズのネズミを見たことを思い出した。

ドブネズミ。穏やかそうにも見えるが……(写真:イカリ消毒)

クマネズミはというと、「大人になると胴長が15cm程度になる。20cmを超えることはまれ」と語る。

個体差はあるが、ドブネズミのほうが大きい。性質も荒っぽいようだ。

クマネズミ。尾は体よりも長く、耳は大きい(写真:イカリ消毒)
4/8 PAGES
5/8 PAGES
6/8 PAGES
7/8 PAGES
8/8 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数