実際、ネズミはどれほど身近にいるのか。9月初旬の夕方5時、新宿を訪ねた。
路地裏の飲み屋街では、人の姿はまだ少ない。小道に足を踏み入れると、視界の左下で何かが動いた。ぽってりとした大きなネズミだ。
こちらの気配を察してか、踵を返して奥へ走っていったが、その動きはなんともゆったりしていた。さらに右手の脇道にも別のネズミが現れた。まだ明るい時間なのに、路地に入ってものの数秒で2匹に遭遇したことになる。
見かければ「気持ち悪い」「不衛生」と思うのが常だ。だが、あのネズミが何という種類で、どこをねぐらにし、どんな暮らしをしているのか。
意外とかわいい?「街のネズミの正体」
そもそも「街の路上で見かけるネズミ」と「建物の中に出るネズミ」は、違う種類であることをご存じだろうか。
人間の生活圏で暮らす「イエネズミ(家ネズミ)」は3種類。街で見かける「ドブネズミ」、ビルや飲食店、住宅など建物の中で暮らす「クマネズミ」、水田や畑など緑の多い場所で見られる「ハツカネズミ」だ。
東京の都心部にいるのはドブネズミとクマネズミで、両者は建物の内外で棲み分けている。


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