動画の内容を知った人が「自分が利用するホテルでこんなことが行われたら嫌だ」と感じるのは自然であり、板野さんのファンでなければ嫌悪感を抱かれても仕方がないように見えます。
“そもそも論”の連鎖で批判が過熱
板野さんが今回の件でなぜここまで叩かれているのか。さらに突き詰めていくと、より根本的な理由が浮かび上がってきます。
前述したように、今回の騒動は撮影許可に関するところにクローズアップされがちですが、もし批判の原因がそれだけならすでに収束しているでしょう。板野さんへの批判が収まらず加熱していくのは“そもそも論”がどんどんつながっていくからなのです。
撮影許可うんぬんの前に、そもそも高級ホテルの脱衣所でパックをする姿や娘の髪をドライヤーで乾かす姿を撮らなければいけないのか。そもそもなぜ特別な許可を得てまで多くの撮影をしなければいけないのか。そもそも自分と家族の旅行に相当な需要があるとみているのではないか。
その他でも、そもそも「このホテルは2回目」であることを繰り返し言う必要はあるのか。そもそもプロ野球選手である夫のシーズン佳境にアップするべきものなのか。そもそもなぜ家族旅行中にこれほど自分の商品をPRしなければいけないのか。
動画の細部までいちいち引っかかってしまい、いずれも「そんなことはない」という否定的な感情が募る思考回路につながっていきます。
これらの“そもそも論”が連なる形で行き着くのは、「そもそもホテルは宿泊する場所であり、自分の旅行を撮影・配信する場所ではない」こと。
「子どもとの時間を大切にする」「育児と向き合う」「夫にリフレッシュしてもらう」のなら、撮影よりも優先させたほうがいいことがあるだろう。この人は家族旅行のときですら自分を優先させるのか。そんな旅行における出発点のようなところまで「そもそもこれはどうなんだろう」と疑問視させるところに批判が過熱する背景があります。


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